英語初心者が勘違いしている発音矯正の間違いとは!?伝わる英語が話せるようになる為の5つのステップ
英語はわかるのに、外国人を相手に話してみるとなかなか伝わらない。
『ネイティブのように話せるようになりたい』と思っているそこのあなた!
ちょっと待った!
英語の発音矯正のクラスを受けたり参考本を買う前に知っていてもらいたい大きな勘違いがあります。
ここでは発音矯正に関する間違いと、英語が伝わるようになる簡単なステップを紹介していきます。
1、訛りがあって当たり前!まずはそのことを知ることが大切!
英語を習っている人なら誰でも『ネイティブのように英語がカッコよく喋れるようになりたい!』と思うと思いますが、まずそこが1つ目の大きな勘違い!
そもそも日本で育って日本語を喋っている時点で『ネイティブのような英語を話す』ということはとても難しい事です。
日本人なのに流暢な英語を話している人は幼少期を英語圏で過ごした人や両親のどちらかが英語圏の人のハーフで、コテコテの日本人ではない場合がほとんど。
日本に長く住んでいるコメンテーターでもあり放送作家でもあるデーブ・スペクターも流暢な日本語を話すがアメリカ人が話す癖のある日本語を喋っていますよね。
また何十年も海外に住んでいる日本人の人もやはり英語は上手に話せても日本人アクセントは抜けていません。
そもそもアメリカやカナダ、イギリスは多民族国家で色んな国から移住者がいるので、国それぞれのアクセントがあるのがそもそも当たり前!
だから目標にしないといけないのは『ネイティブのように英語を話せるようになる』ではなく『伝わる英語を話す』事、とってもシンプルな事なんです。
伝わる英語が話せるようになる最初のステップは・・・
日本語アクセントがあっても大丈夫!自身を持って英語を話そうです。
ネイティブのような英語を話す必要はありません!
2、英語がローマ字読みになっている!?フォニックスで
身につける正しい発音とは
英語を読む時、なんとなくローマ字読みになってしまうのが悲しい日本人の性。
そもそも最近では小学校でローマ字の教育を止めようという話も出ているほど、このローマ字教育が日本人の強い日本人アクセントの原因に繋がっています。
そう、英語をローマ字読みする事は1番に見直すべき最大の間違いで、言ってしまえば、『AIUEO』を『あいうえお』に当てはめてしまった事が、日本人の英語をより伝わらない英語にしてしまいました。
例えばリンゴは英語で『apple』ですが、これをどう読みますか?
アップルと読む人が多く、最初のアも日本語の発音で『ア』と発音してしまいますが、本当の『A』の発音は『ア』と『エ』のちょうど間の音で『æ』の音で、『アップル』より『エップル』と言った方が正しい発音に近く、綺麗な発音に聞こえます。
どちらかと言えば『u』や『o』の音の方が『あ』に近い発音をすることを知っていましたか?
ローマ字を習ってしまった事で、英語が持つ音と日本語が一緒になってしまっているのが日本人アクセントが強い原因になっていて、英語が伝わらない理由の一つです。
伝わる英語が話せるようになる2番目のステップは・・・
フォニックスで正しい発音を身につけよう!です。
フォニックスとは英語を第一言語としない人が英語のアルファベットが持つ音を学べる勉強法で、世界中で使われている学習方法です。
最近ではYouTubeなどでも簡単にフォニックスのビデオを見つけることができるので、無料で、しかも自宅でフォニックスを身につけることができます。
まずはA~Zまでの正しい発音方法をフォニックスで身につけましょう。
繰り返しフォニックスの発音練習をする事で、正しいアルファベットの発音が身につきます。
3、日本人には発音できない音がある!?知らないと聞き取ることもできない難関ワードとは?
フォニックスを習っていると、いくつか発音が上手くいかない音や合っているのかわからない音が出てきます。
そう、英語の発音の中には日本人には発音できない難しい音も多く、これが原因で英語がなかなか伝わらなかったりするのです。
例えば『I』、これは『イ』ではなく日本語の『い』よりもっと口を横に開いて『イ』に濁点を付けたような発音をします。
日本語の『い』とは音が違うので、日本語発音のまま『い』と発音してしまうとネイティブからは『音が違う』と言われます。
また日本人には理解し辛い『L』と『R』です。
どちらの音も日本人にはラリルレロの音に聞こえてしまい、聞き取りをするのにも発音をするのにも難しい音です。
『L』は簡単にいえば舌を上の前歯の裏に当てて発音し、『R』は舌はどこにも当てないで『う』に近い口の形で発音します。
私たちには同じ音に聞こえてしまう為、発音する際にもあまり気にせず発音してしまいますが、ネイティブには違いはわかります。
また『J』『Y』『F』『O』『Z』『W』『V』などもしっかりフォニックスを意識して発音しないと日本人には発音し辛い音になります。
伝わる英語が話せるようになる3番目のステップは・・・
日本人が発音できない音を知ることで初めて意識して発音できる!です。
同じに聞こえるけど同じ音じゃない事をまず知ることが大事です。
そこからフォニックスを意識して練習すれば、伝わる英語が話せるようになります。
4、音を出す有声音と、音を出さない無声音がある!?これができれば英語が伝わるようになる!
アルファベットの音の中には音を出す『有声音』と音が無い『無声音』があり、この無声音がローマ字読みに慣れてしまっている日本人にとって難しいパートになります。
無声音はC、F、H、K、P、Q、S、T、X、PH、CKの11つで、これらの音はほぼ音を立てないで発音します。
例えば、先ほど出てきたリンゴの英語『apple』、綺麗に発音するなら、最初の『a』を『ア』と『エ』のちょうど間の音で『æ』、そこから口を閉じて『P』の口の形を作って『L』を発音すると綺麗に言うことができます。
『P』は音を出すというより、『æ』の音を利用して口を閉じた時の音を活かすだけになります。
この『P』を『プ』と音を出して発音してしますと、違う単語になってしまうので無声音の『P』を発音しないようにしないといけません。
伝わる英語が話せるようになる4番目のステップは・・・
無声音を意識して音を立てないようにするだけで、英語が上級者のように聞こえる!です。
これを意識できるようになれば、リスニング力や理解力も上がるのであなたの英語のレベルも自然に上がって行きます。
5、英単語は繋がって一つの音になる!?リエゾンを身につけよう!
リエゾンとは、英単語と単語が文の中で繋がり一つの単語のように発音する発音現象で、母音(a、i、u、e、o)と子音(母音以外の音)が繋がる事で起こります。
リエゾンを意識する事がリスニング力強化にも繋がり、発音矯正をする上でも大事なステップになります。
例えば、『愛してる』の英語、『I love you』もリエゾンで音が繋がり『アイ・ラブ・ユー』と一つ一つの単語を読むのではなく『アイラビュー』のようにloveの最後のVとyou(ユー)を繋げて読みます。
またリダクションと言って、無声音ではありませんが語尾に来る『d』『g』『t』をほとんど発音しないというルールもあり、『おはよう』の英語の『Good Morning』も『Good 』の『d』と『Morning』の最後に来る『g』は発音しないで『グッモーニン』と発音します。
リエゾンやリダクションには他にも音が繋がり読まない・発音しないアルファベットや音が繋がった事で単語の発音が変わってしまったりする単語があるので、しっかりルールを学ぶことが大切。
そしてリスニング用の音声などでシャドーイングなどの発音・リスニング練習を繰り返すことでこのリエゾンは習得することができます。
『ネイティブのような英語』に聞こえるスラスラと喋れるカッコいい様は、まさにこのリエゾンを意識しているか否かでもあり、『ネイティブに伝わる英語』に近づけるためにもリエゾンの習得は必須になります。
伝わる英語が話せるようになる5番目のステップは・・・
リエゾンを習得してリスニング力を上げて、ネイティブの英語に近い流暢な英語を話せるようになろう!です。
フォニックスとリエゾンを理解し使いこなせるようになれば、あなたのスピーキング力は格段に上がり、ネイティブとの英会話も伝わりやすくなるでしょう。
まとめ
『伝わる英語』を話すためには、まず英語と日本語の発音は全く違うということを知ることから始めます。
ローマ字の事は少し忘れて、アルファベットの持つ一つ一つの音を丁寧に発音し練習をしましょう。
訛りはあって当たり前です!
大事なのは・・・?
『伝わる英語』を話すという事!
自信を持って大きな声でハッキリ、目を見て英会話を楽んでください。