英語の住所表記|名刺や郵便物で使える10の書き方

郷に入っては郷に従え“とはよく言ったものです。

住所の書き方って日本語と英語では真逆になるのですから!

それに言語の違いか、文化の違いか、または国土の広さからくるのか、英語では「西(東、南、北)に向かって走ってる」なんて言い方をするんですよ。

特定の場所や目的地が自分(の家)より北だとGoing up (北上)で南ならGoing down(南下)です。

住所にNやS、W、E、が付いているのもNorth、 South、West、Eastの意味がほとんどです。

なので、住所の横にEとあればイースト、NWと書いてあったらノースウエストと発音するのが一般的です。

ところで英語学習をする時に固有名詞でつまずいたことはありませんか?

人の名前、店名や会社名、地名または道の名前も固有名詞です。

英語圏の田舎では地域や場所を特定する時に、目立つ建物などがないこともあります。

そんなときは住所やストリート名だけが頼りです。

それではその住所やストリート名はどう表示されているのでしょうか?

略語や住所、名前の書き方などをわかりやすく紹介していきます。

【英語で住所を書く前に】

住所を書くだけなのに英語というだけでちょっと緊張しますね。

当たり前ですが、カードや郵便物には送り主と受け取り主の名前と住所の記入が必要です。

特に外国人の名前はミドルネームなど、日本の文化にはないものもありますので間違えのないように注意して書きましょう。

英語の住所の書き方にもこなれた感じの書き方があるのです。

また島国の日本から海外へカードや手紙を送るときにはAIR MAILと書くのが通例のようです。

でも地続きで隣の国へ行ける国ではそのあたりの基準はあいまいです。

海外から郵送するときには地域のポストオフィスで聞いてみましょう。

それでは名前の書き方や郵便番号の細かい記載まで項目ごとにわかりやすく説明します。

【英語の住所表記 略語を使った書き方】

日本でも道路や場所の名前は“国道20号”なら“20号”のようによく省略されます。

でも“20“とはなかなか言いません。

そこまで略しては相手にも伝わりづらいですね。

ところが英語になると話は別です。

道路標識までもが略語で表示されています。

知る人にしかわからない標識、表示がたくさん出てくるのです。

例えばHIGHWAY (高速道路)ならHWY、STREET(ストリート)はStと極端に省略されています。

しかも個人で 郵便物やカードに住所を書く時にもこのような略語を用いるのが一般的です。

そうであれば、理屈は後回しにして略語を覚えちゃったほうが得策です。

・使える住所略語  160選

Address Abbreviations は住所の略語のことです。

Abbreviationはアブリィーヴィエィションと発音します。

略語 本来の英語
ALY  ALLEY
ANX  ANNEX
APT  APARTMENT
ARC  ARCADE
AVE  AVENUE
BSMT  BASEMENT
BYU  BAYOU
BCH  BEACH
BND  BEND
BLF  BLUFF
BTM  BOTTOM
BLVD  BOULEVARD
BR   BRANCH
BRG  BRIDGE
BRK  BROOK
BLDG  BUILDING
BG   BURG
BYP  BYPASS
CP   CAMP
CYN  CANYON
CPE  CAPE
CSWY  CAUSEWAY
CTR  CENTER
CIR  CIRCLE
CLFS  CLIFF
CLFS  CLIFFS
CLB  CLUB
COR  CORNER
CORS  CORNERS
CRSE  COURSE
CT   COURT
CTS  COURTS
CV   COVE
CRK  CREEK
CRES  CRESCENT
XING  CROSSING
DL   DALE
DM   DAM
DEPT  DEPARTMENT
DV   DIVIDE
DR   DRIVE
EST  ESTATE
EXPY  EXPRESSWAY
EXT  EXTENSION
FLS  FALLS
FRY  FERRY
FLD  FIELD
FLDS  FIELDS
FLT  FLAT
FL   FLOOR
FRD  FORD
FRST  FOREST
FRG  FORGE
FRK  FORK
FRKS  FORKS
FT   FORT
FWY  FREEWAY
FRNT  FRONT
GDNS  GARDEN
GDNS  GARDENS
GTWY  GATEWAY
GLN  GLEN
GRN  GREEN
GRV  GROVE
HNGR  HANGER
HBR  HARBOR
HVN  HAVEN
HTS  HEIGHTS
HWY  HIGHWAY
HL   HILL
HLS  HILLS
HOLW  HOLLOW
INLT  INLET
IS   ISLAND
ISS  ISLANDS
JCT  JUNCTION
KY   KEY
KNLS  KNOLL
KNLS  KNOLLS
LK   LAKE
LKS  LAKES
LNDG  LANDING
LN   LANE
LGT  LIGHT
LF   LOAF
LBBY  LOBBY
LCKS  LOCK
LCKS  LOCKS
LDG  LODGE
LOWR  LOWER
MNR  MANOR
MDWS  MEADOW
MDWS  MEADOWS
ML   MILL
MLS  MILLS
MSN  MISSION
MT   MOUNT
MTN  MOUNTAIN
NCK  NECK
OFC  OFFICE
ORCH  ORCHARD
PKWY  PARKWAY
PH   PENTHOUSE
PNES  PINE
PNES  PINES
PL   PLACE
PLN  PLAIN
PLNS  PLAINS
PLZ  PLAZA
PT   POINT
PRT  PORT
PR   PRAIRIE
RADL  RADIAL
RNCH  RANCH
RPDS  RAPID
RPDS  RAPIDS
RST  REST
RDG  RIDGE
RIV  RIVER
RD   ROAD
RM   ROOM
SHL  SHOAL
SHLS  SHOALS
SHR  SHORE
SHRS  SHORES
SPC  SPACE
SPG  SPRING
SPGS  SPRINGS
SQ   SQUARE
STA  STATION
STRA  STRAVENUE
STRM  STREAM
ST   STREET
STE  SUITE
SMT  SUMMIT
TER  TERRACE
TRCE  TRACE
TRAK  TRACK
TRFY  TRAFFICWAY
TRL  TRAIL
TRLR  TRAILER
TUNL  TUNNEL
TPKE  TURNPIKE
UN   UNION
UPPR  UPPER
VLY  VALLEY
VIA  VIADUCT
VW   VIEW
VLG  VILLAGE
VL   VILLE
VIS  VISTA
WAY  WAY
WLS  WELL
WLS  WELLS

【大文字小文字を使い分ける書き方】

英語には大文字と小文字がありますね。

びっくりするかもしれませんが、英語圏の郵便物では名前も住所も全て大文字でプリントされているものが結構あります。

もちろんこのように全て大文字で書いてもOKです。

手書きだったら大文字と小文字で書かれたもののほうが気の利いた雰囲気があります。

例1)
750 SPRING ST
スプリング通り750

750 Spring St
スプリング通り750

【序数を使った書き方】

日本語でも住所には漢字よりも数字で表記するほうが主流ですね。

英語でも数字をアルファベットでOne、Two、Threeと表記しても問題にはなりませんが、読みづらく間違われやすいものです。

数字でハッキリ記入しましょう。

またStストリートやAveアベニューの名前には序数がよく使われています。

数字とThを組み合わせた表記にも慣れておくと便利ですよ。

例1)
10th St,
10番ストリート

例2)
1st Ave,
1番アベニュー

*1から10までの序数につかわれる略語の表記です。

簡単なカタカナ発音も横に書いきました。

これらの表記は公的な道路標識にも用いられています。

発音は舌を噛んだth を意識するとうまくいきますよ。

1st ファースト
2nd セカンド
3rd サード
4th フォース
5th フィフス
6th シックス
7th セブンス
8th エイス
9th ナインス
10th テンス

【マンションやビルディングなどで使う部屋番号 の書き方】

ハッシュタグという言葉がよく聞かれるようになりました。

英語ではこのハッシュタグ#をよく数字の前につけます。

マンションやアパートメントの部屋番号ならこの#が使われます。

建物の階数や建物の名前自体がないこともあるので部屋番号は必ず書いてください。

部屋番号はハッシュタグと一緒に住所の最初に書き、ハイフンでつなげます。

#は日本でもよく使われるNo. (Number) ナンバーという表示の代わりになっていると考えるとわかりやすいと思います。

例1)
#140 −250 Park Hill Pl, West Lake City UT U.S.A 80015
パークヒルプレイス250 140号室ウエストレイクシティユタ州アメリカ合衆国80015

* ApartmentアパートメントをAPT、 RoomルームをRM 、Suite スイートをSTEと書くこともあります 。

【郵便番号の種類と書き方】

郵便番号という言葉自体、数字の羅列を連想させますね。

ところで英語で郵便番号はZip Code / Postal Codeです。

でもこれってあくまでも“コード”なのです。

国によっては数字だけとは限りません。

郵便番号を書く場所ですが、住所の最後尾に書きます。

国米があればその後ろです。

また郵便番号の記号(〒)は日本の国内でしか通用しません。

うっかり書かないように注意してください。

例1)
750 Spring St N Seattle, WA U.S. A 98111
スプリングストリート北750 シアトル ワシントン州 アメリカ合衆国98111

例2)
1640 10th Ave, Vancouver B.C. Canada V2A 7S1
10番アベニュー1640バンクーバー ブリティシュコロンビア州 カナダV2A 7S1

【宛名、ミドルネームの書き方】

知っているでしょうか?

海外で家に表札があるのは結構珍しいのです。

郵便物は住所さえ合っていれば誰の名前でも配達されます。

部屋を借りていても◯◯様方と書かなくていいわけです。

しかも名前は住所より優先されて一番上の行に書かれます。

“10番アベニューに住むキャシー“ではなく”キャシーの住む10番アベニュー“に配達といった感じでしょうか。

以前はMr、Mrs、Drなどが名前につくのが通例でしたが、いまは個人情報保護などでこういった敬称を人目に触れる郵便物の宛名につけることが少なくなりました。

また、ニックネームがそのまま宛名に使われることもよくあります。

手書きで書くなら住所よりも宛名をほんの少し大きく書くとカッコよくなりますよ。

例1)
Dave Bruce Scott
1640 10th Ave, Vancouver
B.C. Canada V2A 7S1

デイブ ブルース スコット
1640 10番アベニュー バンクーバー 
ブリティシュコロンビア州 カナダV2A 7S1

 

*DaveデイブはDavidのニックネームです。

ミドルネームも名前なので最初の文字は大文字で書きます。

Dave B Scottのように書くとインフォーマルになりますが失礼にはなりません。

またミドルネームにカッコはつけません。

【差出人(自分)の名前と住所の書き方】

ご存知の通り英語は横文字ですので封筒もカードも横書きです。

封筒、カードは横に使います。

封筒なら真ん中に宛先人の名前と住所を書き、差出人の名前と住所は左上に小さく書きます。

カードの場合は右半分が宛先の名前と住所で、差出人の情報はカードの左上です。

スタンプ(切手)の場所はたいてい右上あたりですが、スペースがない時には空いているところでOKです。

外国では配達する側から言うと差出人の名前はあってもなくても良いそうです。

受取人にとっては差出人の名前があるとわかりやすいですね。

【国名を書く場所と書き方】

英語で住所を書く時には細かい地域情報ほど先にきます。

だったら国名はどこに書くのでしょう?

最後に書けばいいのです。

国名の後にくるのは郵便番号だけです。

郵便番号から始まって広いエリアの情報から書き出す日本の形式とはまるっきり反対ですね。

国名の前にカンマを入れるのを忘れずに!

例1)
Tokyo, Japan

Seattle WA, U.S.A

【英語表記での日本の住所の書き方】

さて、英語での住所の書き方をマスターしたら日本の住所を英語で書いてみましょう。

ところで英語の住所表記には日本の県や郡County、町Townにあたる用語は使われません。

逆に言えば日本の住所も英語で書く時にはそれらを無視することもできるのです。

例1 : 189-0075東京都杉並区高井戸北1-14-9
1-14-9 Takaidokita, Suginami Tokyo, Japan 189-0075

1-14-9 Takaidokita, Suginami-ku Tokyo, Japan 189-0075

1-14-9

*通常Tokyo, Japan 、Osaka, Japan 、 Kyoto, Japanなど地名のあとにカンマをいれてCityは省略して表記します。

( Pref. )Prefecture県なども省略できますが、県と市の名前が同じ場合などは書いたほうがわかりやすいでしょう。

例2 : 250 -0040 千葉県千葉市花園町2-17
2-17 Hanazono-cho, Chiba-city Chiba-ken, Japan 250 -0040
2-17 Hanazono-cho, Chiba-shi Chiba-Pref., Japan 250 -0040

*市は City、郡は County、町 はTownで表記することができます。

【電話番号、携帯番号の書き方】

名刺や郵便物を受け取った時に電話番号が書いてあります。

日本では電話番号を見ただけで携帯か固定電話かの察しがつきます。

でも国が違えば話も別で、携帯だか固定電話なのか番号だけではわかりません。

携帯の番号を書く時には電話番号の前にCell / Cellphoneとひと言書いておきましょう。

送り主にやさしい配慮ですね 。

*携帯電話は英語でCell / CellphoneのほかにMobile phoneと呼ばれます。

CellphoneはCellular phoneの略です。

普段使いのアメリカ英語ならCellで十分です。

名刺を英語で言うならBusiness cardビジネスカードです。

*日本の国番号は81です番号が090-1234-5678なら国際電話番号は +81-90-1234-5678です。

ちなみにアメリカとカナダは+1、それぞれの国や地域が国際電話番号を持っています。

【まとめ】

海外のカードやレターの宛名、住所を見ると、なんだかスッキリ書いてある感じがしますね。

それは気のせいではなく略語などを使ってスッキリ読みと取りやすいように書いてあるのです。

【英語の住所表記 略語を使った書き方】ではネイティブなら誰もが知っている代表的な住所の略語をたくさん紹介しています。

これらの略語は地図にも使われています。

数字の表記では【英語表記での日本の住所の書き方】にかいてあるように数字とアルファベットを合わせた序数を使います。

名前の敬称は近年、郵便物では省略されていますが自分だけが見ることができるEメールや封筒の中に入っているレターには敬称のMr 、Mrs 、Drなどが今も結構入っています。

海外から日本へ郵便物などを送る時には【英語表記での日本の住所の書き方】の要領で日本の住所を英語表記した上で、日本語でも住所を書いておくとわかりやすく、間違いが少なくなりますよ。

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