ネイティブが大好きな「Love」の使い方

日本語だと「愛」という言葉を言うことに、恥ずかしくなっちゃいますよね。

その点、英語では、Loveという言葉は、幅広い意味で、毎日の生活の中で、よく使われています。

実は1日に10回Loveを使ったとしてもキザにならない理由が英語にはあるのです。

ヒントは英語圏の生活や習慣の中にかくれています。

ネイティブのようにLoveを何通りにも使い分けることができたら、クールで英語慣れした感じになります。

日常の中のちょっとした使い方のコツやネイティブっぽい言いまわしなどを項目ごとに説明していきます 。

【Loveの発音】

英語の文法やスペル を学ぶのと同じくらい発音も大切です。

ラッキーなことにLoveは日本人にとってわりと簡単に発音できる単語です。

気をつけたいのはLとVです。

Loveは「ラブ」と「ロヴ」のちょうど中間のように聞こえます。

母音のOに注意して発音しましょう。

【LikeとLoveの違い】

このふたつの言葉の違いをネイティブに聞いところ「ひとことで言うと感情の深さにある」そうです。

海外で街を歩いていると他人から通りすがりにI like your boots!「そのブーツいいね!」などと声をかけられることがあります。

これがI love your boots!だったらどう変わるのでしょう?また人を好きになったとき、どのあたりがLikeでどこからLoveでしょう?

わかりやすくLikeとLoveを説明します。

微妙な表現を使い分けてみましょう。

Like 好き

Love 大好き、愛

例1)
A : I like you.
私、あなたが好きよ 。

B : I love you.
私、あなたを愛してるわ。

*Likeはすでに「いいね!」で有名なように、広い意味での「好き」を表現できます。

一緒にいて楽しい、仲間同士で誘い合ってどこかに出かけたい気持ちはLikeです。

LoveはLikeより強い感情です。

誰かを好きになっていつまでも(一生)一緒にいたいと思うならLoveです。

また特別に気に入っているもの、食べ物やスポーツなどにもLoveが使えます。

*I love your boots!なら「あなたのブーツ、めちゃくちゃ私好みだわ(ステキ)!」という感じです。

LikeとLoveニュアンスの違いがわかれば、英語レベルはさらにグレードアップされます。

【真剣なLoveから軽いLoveまで】

自分の気持ちを率直に伝えるというのは英語を話す人の文化のようです。

パートナーへの熱い愛情表現もそのひとつです。

またテレビや映画の中でLoveと軽い感じで言っているのもカッコイイですね。

Loveを使って「大好き」度を使い分けることができたら、 一気にアカ抜けた会話になりますよ。

Love you 大好き、じゃあね
with love 愛を込めて
In love 恋してる
Luv(Love)SNS 大好き

例1)
I love you so much Babe, and I'm never going to let you be alone.
すごく愛してるよベイブ、オレはオマエを決してひとりにはさせないよ。

*ロマンティックに愛の告白です。

ネイティブってこういうセリフも言っちゃうのです。

このように熱い気持ちはストレートにI love youで伝えます。

またBabeはベイブと発音しBabyと同じように「あかちゃん」「かわいこちゃん」の意味です。

性別に関係なく大好きな人を呼ぶときによく使います。

例2)
Mom, I'm going on a picnic. Love you.
ママ、ボクピクニックに行ってくるね。大好きだよ。

Alright Daniel, have fun. Love you too.
わかったわダニエル、楽しんでいらっしゃい。ママも大好きよ。

*仲のいい家族なら出かけるときだってLove youと言い合います。

人によっては親戚やルームメイトにも別れ際で同じように言います。

Love youと言われたら、返事は決まり文句のLove you tooで返しましょう。

例3)
See you tomorrow
またあしたね

Ok, love you
うん、じゃあね 大好きだよ

Bye-bye, love you too
バイバイ、私もよ

*付き合っている人同士ならビデオチャットや電話を切るときだってlove youまたはl love youと言い合います。

うっかり言い忘れただけでも相手は聞き逃がしません。

英語圏では「大好き / 愛してる」なら伝え続けることが大切なのです。

ちなみに「カレシ」「カノジョ」は英語でBoyfriendボーイフレンド、Girlfriendガールフレンドです。

例4)
I am looking forward to meeting you!
Many thanks,

With love, Glenn

来月会えるのを楽しみにしているよ!
それでは、

愛を込めて、グレン

*カード、手紙、メールで使うWith loveの例です。

WithなしでLoveの後に自分の名前をサインしても同じように「愛を込めて」の意味になります。

ここでのMany thanks, は終わりの言葉として使っています。

All the best,「それでは」の別表現です。

例5)
Mac is in love with her.
マックはあの子に恋しちゃってるんだよ。

*「〜に恋をしている」という表現ではToではなくWithを使います。

間違えやすいので注意しましょう。

例6)
Do u luv me?
私のこと愛してる?

*SNSの流行に比例して英語もどんどん暗号化されています。

その中でもLuvとUは古くからある略語です。

どちらも本来のスペルから離れています。

日本語なら「おかーさん」のように発音したときの音をそのままアルファベットに置き換えたものです。

【 ニックネーム10選 】

自分の結婚相手やパートナーを名前で呼ぶ人もいますが、2人だけの甘い呼び名を使う人もたくさんいます。

Honeyや Sweetheartなどと並んでLove, My Loveも人気のある呼び方です。

特にLoveが付くニックネームは男性が女性につけることが多いようです。

また、知り合いでなくても若い女の子を呼ぶときにYouの代わりにLoveを使う人もいます。ちょっとカッコイイです。

それではLoveの付くかわいいニックネームをいくつか紹介しておきます。

My Love

Love Bug

Love Face

Love Muffin

Lovely

Lover

Lover Girl

Lover Pie

Lovey love

Lovie
例1)
This is my lovely babe, someday she will marry me!
この子がオレのラブリーベイブだよ、いつか彼女はオレと結婚するのさ!

*愛がいっぱいでユニークなニックネームです。

ニックネームにルールはありません、自分で作ってOKです。

大切な人にはスペシャルな呼び名が似合うのです。

【熟語、イディオム】

 
なんだか意味不明だったものが熟語またはイディオムだとわかった瞬間に、一気に和訳がラクになったという経験ってないですか?

Loveを使った熟語、イディオムというのもアリなのです。なかなか奥が深いです。

Would love to ぜひ〜したい
Fall in love (with) 〜 と恋に落ちる
Well-loved 大切にされた、大人気だった、愛情がこもった
For love or money 金輪際、絶対に、なにがなんでも
No love lost between (them) お互いに嫌い、不仲、険悪、お互いに軽蔑する

例1)
I would love to go to Paris with you, but I don’t have enough money right now.
ぜひあなたと一緒にパリに行きたいんだけど、いまのところお金が足りないんだよね。

* Would love toは I'd love toとも書き、強い希望を表現します。

Too bad「残念」を使わなくてもButを用いれば「残念」な感情を伝えることができます。

例2)
You can fall in love with someone in a couple of hours.
数時間で誰かと恋に落ちることだってあるのよ。
例3)
I found a very cute teddy bear in a secondhand store. It is well loved.
古着屋さんでとってもかわいいテディベアを見つけたの、でもずいぶん可愛がられてるのよね。

* 海外ではリサイクルショップとは言わずSecond-hand storeといい、あちこちにあります。

古着だけでなく雑貨やアクセサリー、おもちゃなどいろいろなものを扱っています。

そこでWell lovedと聞いたらまず新しい感じはありません、傷やへこみがあるかもしれません。

あまり状態が良くないことをWell lovedとポジティブに言うこともあります。

例4)
She couldn’t change her plans for love or money.
彼女はどうしても計画を変えることができなかった。

* For love or money「なにが何でも」というスラングです。

否定的な意味をもっと強くする効果があります。

例5)
It's awkward being friends with both Jack and Marion—there's no love lost between them.
ジャックとマリオンの両方と友達であることは厄介です。ふたりの間は険悪ですから。

*Loveを使った言い方ですがNo love lost betweenは「嫌い」「不仲」の意味です。

耳慣れないと会話の中でパッと意味がつかめない言い回しです。

ワンフレーズで「嫌い」と覚えちゃいましょう。

【Loveを活用して使いこなす】

出ました、Love活用のラインナップです!

これだけ多くのLoveを知っていれば、Loveの活用度がアップしますね。

さらにわかりやすいように品詞も添えてあります。

普段使いから文語的な表現までLoveは文字通りみんなに愛されている言葉です。

それを活用しないなんてもったいないです。

Love(名詞) 愛、愛情、好み、恋愛
Love(動詞) 愛する、大切にする、かわいがる、惚れている
Lovely(形容詞) ステキな、愛嬌のある、美しい
Lovable(形容詞) 愛すべき、愛らしい、かわいい、魅力的な
Loving(形容詞) 愛情のこもった、愛する
Lovably(形容詞) 愛らしく
Lovingly (副詞) 愛を込めて、やさしく、大切に

例1)
She is always telling me how lovely Japan is.
彼女はいつも私にどんなに日本が美しいかを教えてくれます。

* Lovelyは Cute「かわいい」と混合されがちです。

でもこの例ではLovely を Cute に置き換えることはできません。

Lovelyは「快い」「楽しい」という雰囲気をもった言葉です。

ネイティブが会話の受け応えでLovelyと言っているのは「いいわね!」「ステキ」の意味です。

例2)
Cindy has one annoying but lovable sister.
シンディには、ウザいけど愛嬌のある妹がいます。
例3)
She is a very nice, very lovable, sweet, friendly kitty.
あの子ってとてもいい子で、とても愛らしくて、性格が良くって、人懐っこい子ネコなの。

* Lovableは「愛すべき」とも訳され「魅力のある」ことを表現できます。

ちょっとひねったところでは「憎めない」という意味でも使えます。

例4)
He is a gentle and loving person, everybody likes him.
彼はやさしくて愛すべき人だわ、みんな彼が大好きよ。
例5)
The books are lovingly maintained.
本は大切に保存されます。

*気がついたでしょうか?この文章はbe動詞 + 動詞の過去分詞形の受動態です。

本をLovingly大切に(愛情を込めて)扱っている人がいるのです。

【loveで始まる言葉15選】

Loveの付く単語、Loveの派生語って意外とたくさんあります。

テキストだけで英語学習をしている時って、なかなか目にしない言葉もあると思います。

でもこれらを使ってみると表現力に幅が出るのを感じます。さすがネイティブお気に入りの言葉です。

中には「愛」とは無関係に思えるものまであってバラエティ豊かですよ。

Lovability − 愛らしさ、かわいげがあること

Loveliness − 愛らしさ、すばらしさ

Lover − 恋人

Love letter −ラブレター

Loveless − かわいげのない、愛情のない

Love affair − 情事、浮気

Lovemaking − 恋愛、性的な交渉

Make love − 性的な交渉をすること 

Lovesick − 恋煩い、恋の病

Lovelorn − 失恋した、失恋した人

Lovebird − 恋人同士、ボタンインコ

Loveseat − 2人用のソファー

Lovelies −lovelyの複数形、スラングでは「かわい子ちゃんたち」

Loveliest − lovelyの最上級、麗しい 、 かわいらしい、 快い、 愛嬌(あいきよう)のある

Lovelier − lovelyの比較級。(目も心も引きつけるような)美しい、 かわいらしい、 快い、 愛嬌(あいきよう)のある

【Loveの類似語】

Loveに似ている言葉を考えてみてください。

どんな言葉を想像したでしょうか?

なんと英語を話す人の中にはWifeやFamilyと答える人もいるのです。

この言葉の意味の深さには驚かされます。

逆に言えば、Loveを使わずに「愛」を表現することも可能なのです。

「愛」を表すときによく使われる単語をリストアップしました。

Agape − 無償の愛

Adorable − ほれぼれするような、かわいらしい

Affection − 愛情、やさしい思い

Amour − 情事、浮気

Angel − 天使、ステキな人、かわいい子

Caring − やさしさ、思いやり

Compassion − 共感、あわれみ

Darling − ダーリン、かわいい人、最愛の人

Dear − 親愛な、いとしい、かわいい、大切な

Endearment − 愛情を示すこと 、親愛

Fondness − 溺愛、いつくしみ

Heart − 愛情、同情心

Passion − 情熱、熱愛、熱中

Tenderness − 優しさ、親切さ

Warmth − 思いやり、温情、暖かさ

Intimacy − 親密さ 、愛情行為

【まとめ】

英語を話すときに正しい発音はとても大切です。

ちゃんと言ったつもりなのに「通じなかった」ということもあります。

この機会に自分の発音をチェックしておきましょう、【Loveの発音】 が参考になります。

よく似た表現のLikeとLoveの違いは感情の深さです。

【真剣なLoveから軽いLoveまで】では大好きのレベル別に、愛の告白のI love you 、軽いあいさつのLove youなど例があげてあります。

普段使いのメール、手紙、カードの最後にはWith love、Love+(自分の名前)が使われます。

また類似語、派生語、熟語、イディオムも知っておきましょう。

これは英語圏の学校でも実施されている学習法です。

関連用語を知れば知るほど、その単語の使い方がもっとわかってきますよ。

文章の中だけでなく、Loveはニックネームでも人気があります。

英語だから言えるスイートな呼び方です。

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