話せる人は知っている!効果的な英語日記の書き方
ハーフや帰国子女ではないのに英語を自由自在に話せる人、文法知識はあるけれど英語がうまく話せない人。その違いは何だと思いますか?
英語を自分の言葉で話せるようになるために、何よりも大切なこと。それは「アウトプット練習」です。
このアウトプットにどれだけ注力できるか、効果的な方法を知っているか。それによって、英語を話せるようになるかどうかが決まってしまいます。
どんなにたくさん英語の知識を持っていても、英語の資格で高得点を取ることができるとしても、アウトプット練習をしなければ、英語を使いこなせるようにはなりません。
問題は解けるけれど、自分の気持ちを表現したり、英語で意見を伝えることはできない。
それでは「英語が話せる」とは言えませんよね。
では、どうやってアウトプットの練習をすればいいのか。
それは「英語で日記を書くこと」です!
なぜ日記が英語力に直結するのか、効果的な英語日記の書き方と合わせて見ていきましょう。
■英語を身につけるためのふたつのステップ
英語の勉強には大きく分けてふたつのステップがあります。
それが「インプット」と「アウトプット」です。
インプットは文字通り、英語の知識を頭に叩き込むこと。
文法の知識がないと文を組み立てることはできませんし、単語を知らなければ言いたいことをスムーズに表現できないですよね。
文法を理解して、語彙を増やす。
発音の仕組みをまずは頭で完全に理解する。
Be動詞と一般動詞の違い、それぞれの品詞の役割や接続詞の使い方など、基本中の基本こそ、しっかりとしくみを理解しましょう。
初心者用の文法テキストを用意して読み込むのもいいですね。
難しい構文を理解できるようになる必要はありません。
基本をきちんと押さえて、中学英語レベルを完璧にマスターした!と言えるくらい身近なものにしてください。
インプットをしっかりと行うことこそが、英語を話せるようになるための最初のステップです。
■アウトプットこそが会話力UPのカギ!
そしてアウトプットとは英語を言葉にして発すること。
シャドーイングやリピーティングなど、声に出して行う練習や英会話レッスンでのスピーキングがこれにあたります。
基本の英文法を身につけ、発音の違いを把握できたら、今度は実際に英語を声に出してみましょう。
そうすると、思うような音にならなかったり、何か違和感があったり、壁にぶつかることがあるでしょう。
それは声に出してみて初めて実感できるもの。
修正しながら、どんどん声に出して練習してください。
スポーツや楽器と同じで、練習なしではスキルを磨くことはできません。
そしてもうひとつ、重要な練習方法があります。
それが、英語日記を書くこと。
「英語を書く力」イコール「英語を話す力」だと言われています。
書くことができない文章は、当然会話の場面でもうまく出てこないものです。
相手のいない状態で、まずは紙に向かって文章を書くことで、会話のリハーサルにもなります。
相手を前にすると緊張してしまって、知っている表現もぱっと出てこない…。
そんなふうに悩んでいる方もたくさんいると思います。
英語日記を書いて、文章を組み立てる力や正しい単語の使い方を身につけることで、必ず自信を持って表現できるようになります。
また、紙に書くことで、会話の場面ではあまり気を配ることができない冠詞や前置詞の違いに注目しやすくなります。
より正しく、洗練された英語を話す力を身につけられるので、英語日記は中級者以上の方にもおすすめの練習方法。
英語を自由自在に話せるひとは、話す力に直結する英語の表現をたくさん知っています。
その力は英語日記によって効果的に鍛えることができます。
書けば書くほど話す力が身につく英語日記の書き方。
抑えておくべきポイントはたった3つだけなんです。
■継続こそ力なり。ラクに上達するためのコツ
まずひとつめ、それは「毎日続ける」こと。
たとえ一行でも大丈夫、毎日続けることで英語を書く習慣が身についていきます。
習慣づけこそがラクに上達するための一番のコツです。
スポーツをする習慣のないひとが毎日5kmジョギングをしようと思っても難しいですよね。
一日目はなんとか走りきることができたとしても、二日目、三日目にはつらくなって挫折してしまうでしょう。
英語も同じです。
最初からノート一枚分を埋めるのは難しいですが、一行を二行に、来週には五行書けるように。
そうして段階的に増やしていくことで、必ずまとまった文章が書けるようになります。
たとえ少ない分量でも毎日続けることが大切なんです。
まずは英語日記用のノートを一冊用意しましょう。
そこに今日の日付を書いて、その下に「今日から英語日記を始めます。」と英語で書いてみましょう。
さあ、最初の一歩を踏み出すことができましたね!
■アウトプット練習の効果を最大限に引き出すために
ふたつめのポイントは「文法を気にしすぎない」こと。
英語には日本語にないルールがたくさんあります。
冠詞や前置詞など、日記を書きながら迷ってしまうこともたくさんあると思います。
そんなときは、インターネットや辞書で調べながら書くこともひとつの手です。
しかし、文法を気にしすぎてすべてを調べ始めてしまうと、それは「インプット」の練習になってしまい「アウトプット」の学習としての効果が半減してしまいます。
アウトプット練習に大切なのは、今自分の持っている知識を最大限に使って表現すること。
つまり、知っている文法や単語を使いこなせるようになることが大きな目的なんです。
英語日記のいいところは、いつでも読み返せるところです。
迷った部分はアンダーラインを引いておいて後で調べてもいいですし、自分で添削するのもいい勉強になります。
だからこそ、ときには文法を気にしすぎず、思いつくまま書いてみることも大事なんです。
小さなミスを気に病まずに話す力は会話の場面でも大きな力になります。
英語日記で、知識を使いこなす力を養っていきましょう。
■時制を使って表現の幅を広げよう
最後のポイントは「現在」「過去」「未来」に分けて書くということ。
いざ日記を書こうと思っても、何を書いていいかわからない。
そう感じる方も少なくないと思います。
普段日記を書く習慣のないひとなら、日本語で文章を書くのも億劫に感じてしまうかもしれません。
英語だとなおさらですよね。
そんなときは「現在」「過去」「未来」に注目してみてください。
ポイント1で書いた「今日から英語日記を始めます。」という文は、現在のことですよね。
そこから過去にさかのぼって、どうして日記を書こうと思ったのか、以前にも挑戦したことがあるかどうかなど、過去の体験を書いてみてください。
そして、これから先どうしたいか、一週間後、一か月後の目標など未来のことを時制に気をつけながら書いてみましょう。
これはどんな話題にも使えるテクニックです。
今日食べたもの、今日観た映画、行った場所など、トピックがどんなものでも自分の経験と未来の予想や希望をセットで書き表すことで必ず表現の幅が広がっていきます。
■英語上級者にも効果的な英語日記
最後に、もしあなたに英語の先生や英語を話す友人がいるのなら、書いた日記を添削してもらうとさらによいですね。
文法的な間違いだけでなく、ネイティブが使う言い回しや、よりナチュラルな表現を学ぶことができます。
すでに長く英語を勉強していて、上級レベルに達している学習者にも、ぜひ取り組んでほしい勉強方法です。
でもこれはあくまでオプション。
まずは文章を書くための知識をインプットし、使いこなせるようにアウトプットを繰り返すことが大切です。
■今日から英語日記を始めよう!
学んだ英語の「知識」をコミュニケーションの場面で使える「ツール」にするためには、やはり「慣れ」が必要。
書けば書くほど英語の文章を組み立てることに慣れ、続ければ続けるほどラクに書けるようになります。
書く力を鍛えることは、話す力を鍛えること。
英語日記は英会話のレッスンと同じ効果があるんです。
日記を続けることができれば、英語ペラペラになる日もそう遠くはありません!