独学でバイリンガルになった「英会話おすすめ勉強法」
Can you speak English?「あなたは英語を話せますか?」ここまで読めたならぜひ「Yes, I can!」と答えてください。
そして英語が話せることを自覚してください。
「英語が少ししか話せない」のではなく「少しなら英語が話せるのです」もうすでにバイリンガルになる一歩は踏み出しているのですよ。
一歩どころか半分まで来ているかもしれません。
自信を持ちましょう。
自分の英語をいつまでも過小評価したり、ランク付けして気にするのは意味のないことです。
それでは独学でバイリンガルになる勉強法をリスニング、スピーキング、グラマーの3大カテゴリーとともに紹介していきます。
中学英語に触れた方なら誰でも英語を話せるようになれます。
リラックスしていきましょう!
【ウォーミングアップ 身の回り】
言語って文化のひとつだそうです。
英語圏の習慣、食べ物、宗教、思考などを知れば知るほど、不思議と英語の表現がネイティブに近くなります。
英語を学ぶにはその国や地域の文化を知るのが近道です。
自分のまわりをネイティブの生活にちょっと近づけてみましょう。
例)
・スマホ、パソコンを英語にする
・ツイッター、フェイスブックなどもアカウントを英語にする
・辞書はできる限り英英辞典を使う
・ネットの記事を英語で読む
・目につくものはできる限り英語にする
【 ウォーミングアップ 頭の中】
バイリンガルになると夢にも英語が出てきます。
頭の中が完全に英語に切り替わって「英語で考えている」のです。
それでは“英語で考える”とはどういうことなのか、どうしたらできるのか4つのステップで説明します。
ひとつずつ段階を追って実践してみましょう!
【4つのステップで“英語で考える”力をつける勉強法】
Step1 単語のインプット
Step2 フレーズのインプット
Step3 文章にして英語をアウトプット
Step4 英語で自分の英語を自己チェック
Step1 単語のインプット
見ているもの、知っているものを英語にします、書き出しても頭の中でもOKです。
最初は名詞の羅列だけでもかまいません。
Buildings、 People 、Station 、Trains など思い浮かぶ限り英語に変換していきます。
慣れたらI am hungry.「お腹が空いた」など短い文章も作っていきます。
ここでわからない単語がたくさん出ます。
調べてボキャブラリーを増やしておきましょう。
子どもが言葉を覚えるときに「あれはなに?」と聞くあの状態ですね。
Step2 フレーズのインプット
英語のフレーズをたくさん覚えていつでも使えるように頭の中に待機させておきます。
覚えやすいフレーズを見つけて丸暗記すると簡単です。
こうすることで英語のリズムの取得や文法学習の手助けにもなります。
フレーズは有名な格言からテレビコマーシャルまでなんでもOKです。
ひとつ覚えたらまたひとつと少しずつ増やします。
Step3 文章にして英語をアウトプット
思ったことを英語で書いたり実際に言葉に出して言ってみます。
途中で「文法がわからなくなった〜」「単語が出てこない!」となるのは想定内です。
でもいったん話し始めてしまったら、その文章が終わるまで使っていいのは自分の英語力だけにしておきます。
こうして繰り返し思い出していくことが記憶の定着につながるのです。
Step4 英語で自分の英語を自己チェック
文章ができあがったらわからなかったことを解決していきます。
この時に使う辞書はできる限り英英辞典にしてください。
英語にも簡単な英語と難しい英語があります。
わからない英語を英語で解決できるようになると英語力がぐんぐん上がるのがわかります!
【 知っている英語をフル活用 する勉強法】
身の回りの英語環境が整い“英語で考える”準備ができたら早速会話の練習に入ります!
私は日常ネイティブが話す英語は中学英語が基本だと感じています。
大きなプレゼンテーションや学会などでなければ、小難しい言い方や単語はほとんど出てきません。
これでラッキーなはずなのに、英会話が難しく感じてしまうのはなぜでしょう?
原因のひとつに“知っている単語をうまく活用できていない”ということがあります。
英語の表現もひとつではありません。
“知らない、思いだせない 単語”をパッと自分の知っている英語で置き換えをするトレーニングをします。
例1)
Transfer「転送」が出てこない時には Move「動く」 やChange「替える」で代用します。
電車を乗り換える必要がありますか?
Should I change the train?
電車を乗り換える必要がありますか?
I transfer my flower.
植木を移します
I move my flower .
植木を動かします
例2)
Squash 「押しつぶす」→ Crush「つぶす」 Break「こわす」
例3)
Circle 「円」→ Round shape「丸い形」
Container「容器」→ Bowl 「ボウル」Jar 「ジャー」Vat「バット」
【メディアを味方にする勉強法】
映画やテレビ、ビデオの良いところはストーリーがあって楽しいし、好きな俳優の顔が見られることですね。
日常英会話の宝庫ですのでスラングやかっこいい言い方も盛りだくさんです。
繰り返しの多いリスニングの学習にもってこいの教材です。
何度見ても楽しめるお気に入りの映画をチョイスするといいですよ。
ここで紹介する5つのステップなら映画も英語も楽しめます。
Step1 わからない英語の記録
Step2 単語やイディオム、発音のチェック
Step3 聞こえたように発音してみる
Step4 日本語で楽しむ
Step5 ジェスチャー
Step1 わからない英語の記録
まず一度映画を字幕なしで見てください。
その時に単語やフレーズを抜き取って「どんなストーリーなのか」「何を言ったのか」「どんな意味なのか」がどのくらい理解できたか記録します。
一度に抜き取る単語やフレーズの量は10個程度がおすすめです。
Step2 単語やイディオム、発音のチェック
次に英語の字幕付きで見てみます。
知らなかった単語やイディオム、スラング、かっこいい表現はここでゲットです。
ストーリーを通してボキャブラリーを増やします。
リスニングでは聞き取れなかった子音、リエゾンの音にも注目してください。
字幕を見ながら勘違いしていた英語がないかじっくりチェックしましょう。
*言葉を話している時に、前の音とそのすぐ後ろに来た音が混ざることをリエゾンといいます。
Step3 聞こえたように発音してみる
もう一度字幕なしで同じ映画を見てみます。
一度英語の字幕でスペルを見ているのでTH、S、V、Fなどの音も聞き取れます。
聞き取れたら同じように声に出して発音の練習をします。
俳優の口の動きにも注目です。
学校で習った発音と違うかもしれませんが、聞こえたように発音しましょう。
Step4 日本語で楽しむ
日本語の字幕で見ます。
日本語字幕は意訳も多いので注意が必要です。
ストーリーが理解できたらStep1からStep4を繰り返します。
気になるシーンは何度も再生して練習しましょう。
Step5 ジェスチャー
英会話で大切なのは言葉だけではありません。
英語特有の身振り手振りも大切です。
映画やテレビならこれがビジュアル的に学べるのです。
ネイティブのジェスチャー、声の使い方などを積極的に取り入れましょう。
【リスニング:教材の選択】
教材はネットでも映画でもネイティブ英語なら構いません。
でもアクセント(訛り)の強い英語を話す人の英語はおすすめしません。
子供向け、移民向けのテレビ番組なら訛りのない英語が聞けます。
コマーシャルやテレビショッピングも比較的アクセントがありません。
【リスニング:予測勉強法 話し方で予測】
英語を話している人の会話をよく聞いていると、速度や強さが常に変わっているのがわかります。
日本語のようなフラットな話し方ではありません。
ネイティブは伝えたいことを大げさに強調して話します。
会話全体が聞き取れないうちは、特に“声が大きくなっている箇所”“速度がゆっくりになったところ”を中心に意味を捉える練習をすればうまく理解できてきます。
【リスニング:予測勉強法 聞き逃しをカバー】
会話中の聞き逃したところを予測してカバーする練習です。
いわゆる頭脳プレーですよ。
実はこれ、私たちが日本語を話している時にも無意識にやっています。
例では聞き取れなかった箇所を( )にしてあります。
実際の文章:I went to library last week to borrow a book.
先週図書館に行って本を借りました。
I ( ) to library last week to borrow a book.
予測:最後にlast weekになっているのでgoの過去形のwent
I went ( ) library last week to borrow a book.
予測:Libraryが場所ですから前置詞のto
I went to ( ) last week to borrow a book.
予測:本を借りたと言っているのでlibrary
*何度聞いてもわからない時は他の人の発音を聞いてみることをおすすめします。
一般的に男性より女性の声のほうが聞きとりやすいと言われています。
【スピーキング:26アルファベット発音を身につける勉強法】
26個のアルファベットにはひとつひとつ音があります。
それを正確な音で覚えます。
例としてCardという単語を取り上げましょう。
Card はC A R Dの4つのアルファベットの組み合わせです。
ひとつひとつの音をつなげればCardと正しく発音することができるのです。
この勉強方法なら知らない単語でも簡単に読めるようになります。
またネイティブは聞き取れなかった時にスペルを聞いてきます。
そんな時も正確なアルファベット音が会話を助けます。
ネイティブ:Give me the Spelling.
スペルを教えてください。
自分:C A R D
【スピーキング:英語のリズム、ストレスを身につける勉強法】
英語学習では強く発音する場所をストレスと言います。
文章は同じでもストレス位置でニュアンスが変わります。
強調したい部分は強く大きく発音します。
ストレス位置を変えた言い方の練習です。
身近なテレビやDVDなどで学習できます。
He is alive. アイツだよ!彼が生きているんだ。
He is alive. そういうことだ!彼は生きている。
He is alive. 生きているんだよ!彼が生きている。
*スピーキングでは発音がはっきりしていて、英語らしいリズムを持っていれば文法は多少乱暴でも言いたいことは伝わります。
ネイティブジョークやジェスチャーなどを取り入れれば受験英語がパッと日常英会話らしく変わります。
【グラマー:動詞の位置を意識した文章構成の勉強法】
正しい動詞の配置を意識した文章構成のトレーニングです。
なぜ動詞かというと命令形が動詞で始まることでもわかるように、動詞は会話の中心だからです。
日本人にありがちなB動詞の乱用防止にも効果があります。
中学英語なので頭ではわかっているのですが、会話となるとなかなか動詞が定位置におさまらないのが現状です。
そこで英語の動詞の位置がどこにくるのかを意識しながら英文を作る勉強法の登場です。
バラバラになった英文をパズル感覚で組み立てます。
例では簡単な文章を使っていますが、自分で文章を長く複雑にして何度も挑戦しましょう。
例の太字部分は動詞です、位置関係に注目です
例)
元の文:I enjoyed the party.
バラバラにした文:「enjoyed 」「the 」「I 」「party」
動詞を置く:「enjoyed 」
文章を完成させる:「I 」「enjoyed 」「the 」「party」
【まとめ】
英語を本気で勉強すると決めたらすぐにすることが2つあります。
身の回りの環境と頭の中を英語学習仕様にシフトすることです。
この2つの条件がしっかり整っていればいるほど勉強の効果が上がります。
実践では中学英語でも【 知っている英語をフル活用】すればかなり話せることに気がつくはずです。
リスニングではスムーズな英会話をするために予測をしながら聞き取る勉強をします。
聞き逃した言葉を予測するには、文法を知っていないとできません。
それは英語の【動詞を意識した文章構成の勉強法】で解決です。
スピーキングは【26アルファベット発音を身につける勉強法】でアルファベット音を取得したら【英語のリズム、ストレスを身につける勉強法】で表現を広げていきましょう!