初心者必見!覚えておきたい10つの助動詞と使い方
さて問題です。
英語の助動詞と言われたら何を思い浮かびますか?
まずは助動詞が何かわからない!という人も多いと思いますが、助動詞は『can』や『will』などの動詞の前に来る言葉をさしていて、英語を話す上でもテストなどでも必ず知っていないといけない文法です。
ここでは英語を話す上で知っておきたい10つの助動詞とその使い方についてわかりやすく紹介していきます!
助動詞とは・・・?どうやって使うの?
助動詞とは漢字の通りの意味で「動詞を助ける」言葉で、『can』や『will』などが助動詞の仲間です。
では動詞を助けるとは一体どういう意味なんでしょうか?そしてどうやって動詞を助けるのでしょか?
まず「私は野球をする」という意味の『I play baseball』を『can』と『will』を使って助動詞の簡単な使い方を説明します。
・I can play baseball.
『can』には「〜できる」という意味があり、動詞の前に付ける事で「私は野球をする事ができる。」という意味にする事ができます。
動詞と合わせて使う事で、動詞に他のニュアンスをプラスする事ができるようになります。
・I will play baseball.
『will』には「〜するでしょう」と動詞を未来形にする事ができる力があります。
なのでこの文は「私は野球をする予定です。」という風な未来を表す文に変えることができます。
動詞の前に助動詞を置くだけで、ただの動詞の文を助けて未来の文にしたり、「〜できる」「〜するべきだ」など様々な文を作って行くことができるようになります。
助動詞には3つの特別なルールがあるので覚えておきましょう!
ルール1:助動詞の後の動詞は絶対に原形になる!
今から6つの助動詞を紹介しますが、それ全てに当てはまるルールです。
助動詞を使うときには、動詞は必ずもとの形、「原形」になります。
①He speaks English.(彼は英語を話す)を助動詞の文にすると・・・
この文を『can』を使って「〜できる」という文にすると、He can speak English. となり、三人称単数(He/Sheなど)の動詞に付くsが無くなります。
助動詞を使うときには、主語が何であれ動詞は原形になるので、ややこしいルールがなくなり、英語が少し簡単になります。
②We played the piano.(私たちはピアノを弾きました。)を助動詞の分にすると・・・
この文を「昔〜していた」という意味の『 used to』を使って「昔ピアノをよく弾いていた。」にすると『played』についていた『ed』も消えて動詞が原形になります。
We used to play the piano.
このように、どんな未来系でも過去形でも、三人称単数でも、助動詞の後の動詞は100%、例外なしに原形となります。
ルール2:疑問文や否定文の時に助動詞使って文を作る!
これは助動詞の中でも、『can』『will』『should』『may』などの単品の助動詞のみで、『be able to』や『have to』などの2つ以上の単語を合わせる助動詞はこのルールには当てはまりません。
(マイクはピアノを弾くことができます。)
(ユカは家に帰るべきだ。)
この2つの文を例にして説明します。
疑問文の場合・・・
助動詞の文で疑問文を作る場合は助動詞を文の頭に持って行って疑問文を作ります。
また答えるときは、助動詞を使って答えます。
(マイクはピアノが弾けますか?)
Yes, he can.
No, he can not.
(ユカは家に帰るべきかな?)
Yes, she should.
No, she shouldn’t.
否定文の場合・・・
否定文の時は、助動詞に『not』を付けて否定文を作ります。
(マイクはピアノが弾けません。)
(ユカは家に帰らない方がいい。)
ルール3:2つの単語を組み合わせた助動詞の場合は動詞にしたがって疑問文、否定文を作る!
『Be going to』や『 have to』などの2語以上が繋がった助動詞は動詞に合わせて疑問文や否定文を作ります。
(あなたは学校に行く予定です。)
を例文にして見て行きましょう。
疑問文の場合・・・
『Be going to』や『Be able to』は動詞がBe動詞なので、Be動詞を使って疑問文を作り、答えるときも疑問文になります。
Yes, I am.
No, I am not.
否定文の場合・・・
普通のBe動詞の文と同様に、Be動詞の後ろに『not』を付けて否定文を作ります。
(ティムは病院に行かないといけない。)
疑問文の場合・・・
『have to』や『used to』は動詞なので、主語や現在形か過去形かに合わせて『do』『does』『did』を使って文を作ります。
『Tim』は三人称単数(He/She)なので動詞に『s』が付き、『have to』が『has to』になっているので、疑問文を作るときには『does』を使いましょう。
(ティムは病院に行かないといけませんか?)
Yes, he does.
No, he doesn’t.
否定文の場合・・・
否定文の時も同じでこの場合、『does』に『not』を付けて否定文を作ります。
(ティムは病院に行く必要がない。)
ではこの3つのルールを踏まえながら、10つの助動詞の意味と使い方を説明していきます!
1、can/could/be able to の使い方
・意味
「〜できる」「可能」「〜かもしれない」
・使い方
助動詞『can』には「〜できる」というニュアンスがあり、スポーツなどができるかどうか言いたいときや、お願い事をする時、許可を得る時などに使う助動詞です。
・過去形
『can』 の過去形は『could』、『could』は他にも丁寧な言い方をしたいときに使われます。
・類似語
『can』と同じ意味で使われるが、『be able to』です。Be動詞は主語によって変わります。
・「〜できる」という意味で使うとき
(マイカは歌を歌うことができる。)
Micah could sing well.
(マイカは歌が上手でした。)
Micah was able to sing before.
(マイカは以前は歌が歌えました。)
Micah will be able to sing someday.
(マイカはいつか歌が歌えるようになるでしょう。)
・お願い、許可を得る時に使う『can』
(トイレに行ってもいいですか?)
(部屋を掃除してくれませんか?)
※この場合のCouldは過去形ではなく丁寧な言い方にしたいときに使います。
『can』を「〜できる」という風に覚えていると、最後に出てきたようなお願いしたい時に使う分が、変なニュアンスになってしまいますよね。
許可を得る時に使うことを知っているだけで、ビジネスの場面や学校などでも使い方が広がって行きます。
2、must/have toの使い方
・意味
「〜するべき」「しなくてはならない」
・使い方
助動詞の『must/have to』には「〜するべきだ」というニュアンスがあります。
自分に対して使う場合はいいですが、相手の行動に対して使う場合には、少しキツいニュアンスになるので注意しましょう!
・must/have toの過去形
『must』には過去形はなく現在形のみでしか使いません。
『must』を過去形の文で使いたい場合は、同じ意味の『have to』を過去形にして『had to』にします。
・類似語
『must』と『have to』はどちらも同じ意味ですが、会話の中では『have to』を使うことが多く、『must』は『have to』より少し強いニュアンスになるので、自分のことを言いたいときには『must』を使って、人に「〜しないといけないよ!」と言いたいときには『have to』や『need to』を使うようにしましょう。
・「〜するべき」「しなくてはならない」という意味で使うとき
(マイクは病院に行くべきだ。)
※Mike は三人称単数なので、『has to』になります。
(彼は日本語の勉強をしなくても大丈夫です。)
(私はすぐに寝るべきだ。)
(黙ってろ!静かにしてください。)
※この場合。相手に命令するニュアンスになるので、上司や目上の人には使いません。
3、昔話しをするときに使う『used to』
・意味
「昔〜だった」「昔はよく〜していた」
・使い方
助動詞『used to』は「昔はよく〜していた」というニュアンスがあり、昔話しをするとなどによく使われる表現です。
・過去形
『used to』自体が過去形なので原型はなく、未来形で表すこともありません。
・疑問文
『used to』は過去形なので、疑問文を作るときは『did』を使って文を作ります。
(マイクは昔野球をよくしていた。)
Did Mike use to play baseball?
(マイクは昔野球をよくしていましたか?)
否定文の場合、「マイクは昔よく野球をしていませんでした。」と少し変な言い方になるので、使われません。
・『used to』を使ったフレーズ
(昔よくギターを弾いていました。)
(昔はかっこよかったのに。)
(以前は寿司が好きだったけど、今は好きではない。)
(昔ここはレストランでした。)
『used to』はただの過去形ではなく、「昔はしていたけど今はしていない」というニュアンスが含まれますので、気をつけましょう。
4、未来形、will/ be going toの使い方
・意味
「〜するでしょう」「〜する予定」「〜してくれませんか?」
・使い方
助動詞『will/ be going to』は「〜する予定です」と未来の予定について話すときに使われる表現です。
『will/ be going to』は同じ意味と紹介されることもありますが、ニュアンスは少し違います。
・I am going to go to Hawaii. の場合
『be going to』は同じ未来形でも、その予定がほぼ確実であるときに使います。
ハワイに行くのであれば、飛行機やホテルの予約もしていて、日程が決まっていれば『be going to』を使います。
・I’ll go to Hawaii.の場合
『will』の場合は、ハワイに行くことを決めたけど、まだ詳しいことは決めてないときに使う言い方です。
『be going to』と比べると、予定が曖昧で決まっていないけど、行こうと思っているという気持ちは伝わります。
・過去形
『will』 の過去形はありません。
『be going to』の場合はBe動詞を過去形にすると過去形になります。
(ハワイに行く予定でした。)
※ハワイに行く予定だったけど、キャンセルして行っていない状態をさします。
・お願いするときに使う『will』
『will』は誰かに丁寧にお願いをしたいときにも使うことができます。
(ドアを開けてくれませんか?)
この場合、答えるときは『Sure!』『OK!』などで答えます。
『will』は予定が50%ほど決まっている時、『be going to』はほぼ80%〜100%決まっている時に使いましょう。
5、「〜するべきだ」shouldの使い方
・意味
「〜するべきだ」「そうあるべきだ」「〜のはず」
・使い方
助動詞『should』には「〜するべきだ」というニュアンスがあり、人に指示を出したり、アドバイスをしたりするときに使われます。
・過去形
『should』に過去はなく、「〜するべきだった」と言いたいときには、現在完了の『have+過去分詞』を使って文を作ります。
(家にいるべきだった。)
・「〜するべきだ」と言いたい時
(家に帰るべきだ。)
・「〜のはず」と言いたい時
(もうすぐ終わるはずです。)
・『should』+『 be able to』
『should』と『 be able to』を合わせると、「〜できるはず」というニュアンスになり、よく使われる表現です。
(明日はもっと早く帰ってこれるはずです。)
(あなたはもっと料理が上手なはずだ。)
6、『shall we dance』の『shall』は助動詞!
・意味
「〜しませんか」「〜しましょう」
・使い方
助動詞『shall』は「〜しませんか?」と人を丁寧に誘う時に使う助動詞で『LET’S〜』の丁寧語になります。
・過去形
過去形で使われることはありません。
・未来形
「明日〜しましょう」と未来形で使いたい場合も、原形のまま使います。
・「〜しませんか?」と言いたい時
(踊りませんか?)
(お酒を飲みませんか?)
シンプルに『Shall we…?』だけを使うこともできます。
『行きましょう』『やりましょう。』など、今からすることが言わなくても通じる場面で使われます。
・カジュアルに言いたいときには『Let’s〜』を使おう!
(踊ろうよ!)
(飲もうよ!)
ちなみに『Let’s〜』は『Let us』を省略した形です。知っていましたか?
まとめ
今回は10つの助動詞を紹介しました。
助動詞には複雑なルールがないので覚えやすい文法の一つですが、他にも沢山の助動詞があるので、全て覚えるのは大変です。
使いやすいもの、よく試験に出るものから少しづつ覚えて行きましょう!