“You’re welcome” だけじゃない!「どういたしまして」で使える英語フレーズ26選
子どもの頃、誰かから 「ありがとう」や「ごめんね」を言われたのに何も答えないと「“どういたしまして”は?」と大人から言われたものです。
これらの会話のやりとりは切っても切れないものですね。
英会話でも同じことが言えます。
一つの表現を会話のように関係付けてしまえば、楽しいし簡単に覚えることができます。
ところで英語の “You’re welcome”「どういたしまして」も日本語と同じで、感謝の言葉と謝罪の言葉の両方に対して使えます。
ネイティブが使う「どういたしまして」の中には意味が深いものや クールなフレーズがたくさんあります。
日本語だとキザになってしまう表現も英語なら特別感なく使えますよ。
【You’re welcome のWelcomeってどんな意味?】
よく玄関のマットに WELCOMEって書いてありますね。
アレを見て「どういたしまして」と受けとる人はいません。
でもYou’re welcomeのフレーズそのものも“歓迎”や“受け入れ”の意味からきていて、それが転じて「かまいませんよ」「どういたしまして」になっているというのです。
ネイティブの中には 「You’re welcomeは信頼関係を表現する言葉だから他人には使わない」なんていう人だっているほどです。
【快く「どういたしまして」】
どんな小さなことでも気持ちよく感謝されて、自分も快く「どういたしまして」と言えたら最高です。
和訳するとちょっと大げさに感じるかもしれません。
でも英会話では一般的で、これを言わないと表現できない気持ちもあるのです。
これらの一歩踏み込んだ「どういたしまして」の言い方でなら謙遜を表現することもできちゃいます。
特別な時のためにとっておかないで、どんどん使いたいフレーズです。
It’s my pleasure to help you.
The pleasure is mine.
I was happy to do it.
It's a pleasure.
My pleasure.
Thank you for helping me to cook big turkey tonight.
今夜は大きな七面鳥を調理するのを手伝ってくれてありがとう。
ヘルパー A:It’s my pleasure to help you
お手伝いできて私も嬉しいです
ヘルパー B:The pleasure is mine!
私も楽しみましたから!
ヘルパー C:I was happy to do it
お手伝いしていて楽しかったです
Thank you for helping me to clean my backyard.
裏庭の掃除を手伝ってくれてありがとう。
ヘルパー A:It's a pleasure. I am glad that you are happy.
喜んでやったのよ。あなたハッピーで嬉しいわ 。
ヘルパー B:My pleasure!I can come tomorrow too.
お手伝いがしたかったのです!
明日も来ることができますよ。
【NO を使って「どういたしまして」】
否定のNOを使ったフレーズです。
これらは軽い気持ちの「どういたしまして」に使われることが多いようです。
“乗り物の中で席を譲ってもらった”
“子どものトイレの順番を早めてもらった”
“落し物を拾ってくれた”
など日常的な感謝に対する答えによく出てきます。
フォーマルではありませんが目上の人にも使える気の利いたひと言です。
It was nothing
It's nothing
No problem
Not a problem
Not a problem at all
No worries (at all)
− お礼に対して
Thank you for filling gas to my truck!
オレのトラックにガソリン入れておいてくれてサンキューな!
友達 A:It's nothing. Do me a favor too.
どうってことないよ。オレにもなんかいいことしろよ。
友達 B:No problem. I can check the engine room too if you like.
問題ないよ。よかったらエンジンルームも見ておこうか?
− 謝罪に対して
これらNOを使ったフレーズは「混雑した駅で荷物がぶつかった」「飛行機の席を間違えて座られた」「先生に名前を呼び間違えられた」時などの比較的軽い謝罪に対しても使えるフレーズです。
後に続く文章がなくても立派に「どういたしまして」の意味でも使えます。
Sorry, I woke you up!
ごめん、(寝ているところを)起こしちゃった!
子ども A:Not a problem
大丈夫だよ
子ども B:Not a problem at all
全然、なんでもないよ
子ども C:No worries
気にしないで
【カジュアルに「どういたしまして」】
「どういたしまして」の一瞬表現のラインナップです。
たくさん覚えてあれこれ使ってみましょう。
短い表現なので顔の表情やジェスチャーでいくらでも雰囲気に変化がつけられます。
英会話なのでネイティブのように言葉だけでなく体全体で気持ちを表現してみましょう。
It's(that’s) okay.
It's (that’s)alright. / All right
You bet (betcha)
Okay
Fine
Any time
Thank you for fixing my bedroom door.
寝室のドアを修理してくれてありがとう。
ルームメイト A:It's(that’s) okay.
いいんだよ。
ルームメイト B:It's(that’s) alright./ All right. It's easy for me.
どういたしまして。
ルームメイト C:You bet (betcha)
礼にはおよびませんって
ルームメイト D:Any time!
いつでも言って!
【心をこめて「どういたしまして」】
ひと言では言い切れないほどの深い感謝をされた時にはそれなりの言葉で返したいですね。
温かい言葉でやさしく「どういたしまして」が言えればその後の関係もさらによくなります。
丁寧でステキなフレーズですが、軽いお礼の言葉には向きません。
表現が重くなってかえって滑稽になってしまいます。
I know you’d do the same for me.
I know you’ll do the same for someone else.
No need to thank
Thank you for covering for me at work in my absence for last 5 days.
過去5日間、私の不在時に私の仕事をカバーしてくれてありがとう。
同僚 A:I know you’d do the same for me.
あなたなら私に同じことをしてくれるでしょうから
同僚 B:I know you’ll do the same for someone else.
あなただってきっと他の人に同じことをしますよ
同僚 C:No need to thank. Please let me know if you need help.
感謝する必要はありませんよ。
ヘルプが必要な場合は言ってくださいね。
*この場合It’s ok やNo problemとパッと答えて終わってしまったらどうでしょう?
相手に「やっぱりずいぶん迷惑かけたんだな」とか「忙しくさせてしまって怒っているのかな」などと勘違いされそうです。
思いやりのこもった言い方で最後までフォローできるといいですね。
【謝罪されたときの「どういたしまして」】
謝罪にもレベルがありますね。
“あー、そんなこともあったな”と謝ってもらうまで忘れていたような些細なことと、眠れないほどのショックを受けることでは謝罪を受け入れる方も同じ言葉は使いません 。
− 気にしてない場合
Think nothing of it
There's no need to apologise.
I am so sorry. I couldn't answer your call.
本当にごめんなさい。あなたからの電話に出られなかったの。
友達 A:Think nothing of it. We are talking anyway!
そんなの気にしないで。今話せているんだし!
友達 B:There's no need to apologise. Probably phone was dead.
謝らなくていいんだって。
たぶんボクの携帯は充電切れだったと思うし。
*特に若い世代ではスマホやパソコンの充電切れの状態をDead と表現します。
圏外と言いたい時にはout of service areaと伝わります。
Oh, I am sorry. I didn't knock the door.
あっ、ごめんなさい。 ドアをノックしませんでした。
友達 A:think nothing of it
かまいませんよ
友達 B:There's no need to apologise.
悪く思わないで大丈夫だよ
− 気にしている場合
この例の事態はYou’re welcome どころではありません。
でも謝罪を受け入れるというところではかなり関連しています。
表現の広がりの一環として覚えておくと、とても役に立ちます 。
すごく悲しい思いをしたり傷つけられた時のセリフです。
表現をまちがえてうっかりNot at all「どういたしまして」「なんでもないですよ」なんて言ったら謝罪どころかまた同じことを繰り返されそうです!
I forgive you.
Thank you for apologising.
I appreciate your apology.
I am very sorry. I crushed your car into another car…
大変申し訳ございません。
私はあなたの車を別の車にぶつけて潰してしまいました…
I forgive you. Fix my car very quickly.
許すよ。
でも本当にすぐ車を直してね。
Thank you for apologising. But it's my Dad's car, he will be mad at you.
あやまってくれてありがとう。
でもあれは私のお父さんの車だよ、すごく怒られると思うよ。
I appreciate your apology. Can you buy a new car for me?
謝罪は受け入れます。
私のために新しい車を買うことができますか?
I think I lost my wedding band. I am so sorry!
結婚指輪をなくしちゃったみたい。
本当にごめんなさい !
I forgive you. I hope you can find it soon.
許すよ。
すぐに見つかるといいけど。
Thank you for apologising. But I am sad.
あやまってくれてありがとう。
でも悲しいよ。
I appreciate your apology. But can you tell me why did you remove the wedding band?
謝罪の気持ちは認めるよ。
でもどうして結婚指輪を外したのか教えてくれないかな?
【フォーマルに「どういたしまして」】
フォーマルに使える「どういたしまして」のフレーズを知っていると自分をより知的に、より上品に演出することができます。
またどの英語表現を使ったらいいかわからなくなった時は フォーマルな言葉で乗り切ることをおすすめします。
多少の堅苦しさがあっても相手を不愉快にはさせないからです。
Don't mention it
Not at all
You have saved me from the big trouble and I couldn't thank you enough for this.
あなたは私を大きなトラブルから救ってくれました。
これに十分感謝することはできませんでした。
同僚 A:Don't mention it
そんなことは言わないでいいんですよ
同僚 B:Not at all
全然どうってことないですよ
【似て非なるもの 二つの「どういたしまして」】
どちらも時々聞くフレーズです。
とても似ているのに使い方にちょっとしたクセがあります。
しかも動詞から始まる命令形で乱暴に聞こえそうなフレーズです…。
でもかっこいい言い方なのでここで意味を把握して自分のものにしてください !
どちらも全然フォーマルではないので目上の人や公なところでは使えません。
Forget about it
Forget it
I don't drink alcohol anymore when I am with you. Please forgive me.
あなたと一緒にいるときは、もうお酒を飲みません。
私を許してください
Forget about it!
あのことはもう忘れていいんだって!
*例1のケースはキレイさっぱり無かったことにしようと言ってくれています。
寛大な「どういたしまして」です。
I ate a whole cake before birthday party. I am sorry.
誕生日パーティーの前にケーキを全部食べてしまいました。
ごめんなさい。
Forget it.
言ってもしょうがないよ
*例2のケースでは「忘れたいからもうそのことは言わないでよ」「言い合ってもどうにもならないでしょ」と言葉とは裏腹にまだネチネチ怒っている状況です。
【まとめ】
You’re welcomeの Welcomeは「ようこそ」の間投詞で有名です。
でも実はそれに加え名詞、動詞、形容詞としても活躍している働き者の単語なのです。
困ったことに多方面で活躍すればするほど意味も広くなりがちです。
色々な意味にとれるので時にはそっけなく感じさせたり、社交辞令的な印象を持たれることもあるでしょう。
そこでネイティブは気持ちを的確にハッキリ伝えるためYou’re welcomeの代わりに別の言葉を用います。
ネイティブの中には一般的なフレーズじゃ面白みがないと思って個性的で珍しい表現をする人もいます。
ここで紹介したフレーズを応用しているうちに、ある瞬間に必ず「 これだ!」と思う自分らしいひと言に出会えます!