『Please』の位置、意味がわからない人必見!? 保存版『Please』の正しい使い方を覚えよう!
さて問題です。
英語で「窓を開けてください」とお願いするときに『please』を使いますが、文の前と後、どちらに付けるのが正しいのか覚えていますか?
そして前と後ろに付けた時に意味の違いはあるんでしょうか?
意外に知っているようで知らない『please』の使い方をここでは英語初心者でもわかるように説明していきます!
1、『please』ってどんな意味?いつ使う?
人に何かをお願いするときに使う英語、『please』を日本語に訳したら何という言葉に訳しますか?
「お願いします」と答える人が多いと思いますが、実は『please』には他の意味もありるのを知っていましたか?
実はこの単語は、「喜ばせる」「楽しませる」そして「満足させる」というニュアンスがある単語で、動詞としても使われることが多い言葉です。
もちろん、「窓を開けてください。」など人に丁寧にお願いをするときにも使われるのが『please』ですが、1つの動詞として『My boyfriend pleases me everyday.』(私の彼は毎日私を喜ばせてくれる。)こんな風に使うこともできます。
ここまでくるとなんとなくわかった人もいると思いますが、『please』をお願いするときに使うと、ニュアンス的に「喜んでしてくれるでしょ?」と上から目線な命令形になってしまうことがあるんです!
学校で『please』は命令形の英語を丁寧にいう形と習いました。
丁寧に言うからといっても、命令形なことには変わりなく、実は上司や目上の人などにはあまり使ってはいけない言葉なのです。
ではこの『please』を使った命令形はいつ、どんな人に対して使うんでしょう。
答えは簡単、目上ではない人に丁寧にお願い事(命令)したいときに使います!
例えば会社の部下に「これコピー取って来てくれない?」と聞くとき、学校の後輩に「ちょっとそこのドア閉めてくれない?」こんな時に『please』を使います。
ではこんな感じで『please』の和訳の意識改革をしていきましょう!
- ・Please close the door.
-
×ドアを閉めてくれませんか?
○そのドアしめてくれない?
- ・Make a copy of this, please.
-
×このコピーを取りに行ってくれませんか?
○コピー取りに行って来てちょうだい。
- ・Please cook dinner for me today.
-
×今日の晩御飯作ってくれませんか?
○今日晩御飯作ってくれるでしょ?
- ・Be quiet, please.
-
×静かにしてください
○お願いだから静かにしてよ。
どうですか?今まで自分の頭の中で訳していたのと違いませんか?
これを読むと『please』の使う場面が少し変わって来ませんか?
命令文に『please』をつける言い方は、目上の人にはしないと言うことを覚えておきましょう!
2、『please』は文の前?それとも後ろ?正しい使い方!
先ほど紹介して4つの例文にも『please』が分の前や後ろについていましたが、この前に付いたり後ろについたりするのに、意味の違いやニュアンスの違いはあるんでしょうか?
答えは・・・ノーです。
『please』は文の前に付けても、後ろに付けても同じ意味、ニュアンスで使うことができます。
文に書き出す時だけ少し違いがあるので、そこだけ気をつけるようにしましょう。
『please』が文の後ろにくるとき・・・
・Be quiet, please.
このように、『please』の前にコンマ(,)が必ず必要になります。
『please』が文の前にくるとき・・・
・Please close the door.
『please』が前にくるときはコンマはいりません。
3、『please』は命令形って本当!?
命令文を丁寧にする時には『please』を付けてください。と学校で習ったと思いますが、これが問題なんです。
言葉の通り、命令形を丁寧にしているだけなので、こういう場合は命令していることには違いないと言うことをしっかり理解していないといけません。
例えば、会社の取引先の相手に「明日の9時にオフィスに来てくれませんか?」と丁寧にお願いしたいとき、何と言ったらいいか考えましょう。
命令形の場合・・・
動詞(Come)から始まっているので、命令形になります。
「明日9時に会社に来い!」という命令した言い方になります。
これは取引先には使えない英語ですね。
命令形+『please』の場合・・・
文の前に『please』を付けて丁寧な命令形にしましたが訳すと「明日9時にオフィスに来てください。」になります。
この言い方では、一方的で相手に選択肢を与えない形になり、ビジネスシーンで使うにはもっと丁寧な言い方をする必要があります。
では、どんな表現をすれば相手に失礼のない言い方ができるのでしょうか?
4、お願いするときに使う3つの表現
英語で誰かにお願い事をしたい時には、次の3つの表現を使うことができます。
①Can you…?
『Can』は「〜することができる」と言う時に使う助動詞ですが、誰かに何かを頼む時にもよく使われる表現です。
- Can you come to the office at 9 tomorrow?
-
「明日9時にオフィスに来ることができますか?」
この文だと相手に「9時にオフィスに来ることができるか」と聞いているので、相手に選択肢を与え、Yes かNoかで答えることもできます。
②Will you…?
未来の文を作る時に使われる『Will 』も、人にお願い事をする時によく使われます。
『Can you…?』よりも丁寧な言い方になります。
- Will you come to the office at 9 tomorrow?
-
「明日9時にオフィスに来ていただけませんか?」
③Could you…?
『Can』の過去形の『Could 』を使うと『Can you…?』をより丁寧な言い方に変えることができます。
- Could you come to the office at 9 tomorrow?
-
「明日9時にオフィスに来ていただくことはできますか?」
そしてこれらの文に『please』をつけることで、よりいっそう丁寧な言い方に変えることができます。
『please』をつける部分は真ん中、後ろの2パターンあります。
・Could you come to the office at 9 tomorrow, please?
こんな風に、『Can you…?』などの文を使って丁寧な文を作り、そこに『please』を付ける事で、目上の人や会社の取引先の人にでも使えるような文を作る事ができます。
命令形に『please』をつけるだけでは、私たちが思っている以上に「命令感」が残り、相手に悪い印象を与えてしまうので、注意しましょう。
まとめ
今回は『please』の正しい使い方について説明しましたが、命令形+『please』が相手に失礼な言い方になるなんて、びっくりしてしまう事実ですよね。
『please』を使った命令文は作るのが簡単なので日本人はついつい使ってしまいがちですが、今日からは丁寧な文を作ってから『please』をつける正しい使い方をマスターして、あなたのビジネス英語力をググっと上げちゃいましょう!