「めんどくさい」の英語|13個の良く使う表現とスラング

英語で「めんどくさい」という単語がパッと頭に浮かばず、とりあえず「NO」なんて言った経験ないですか?

私はあります。

でも英語で「めんどくさい」を伝える表現って結構あるのです。

いつ、どんな表現を選ぶかは“ちょっとしたコツ”が必要です。

それだけ押さえればあとは意外とラクに言えるようになります。

その“ちょっとしたコツ”のヒントは英語圏の生活環境、習慣などにあります。

辞書を参考にするよりもネイティブの生きた英語を使う方が 簡単で相手にも伝わりやすいものです。

これからネイティブっぽい「めんどくさい」表現を説明していきます。

今回も知っている英単語がたくさんでてきます、リラックスしていきましょう!

【 日本人と違う?ネイティブが「めんどくさい」と感じる場面】

基本的にネイティブは“やらされる”ことを好みません。

勉強も仕事も“自分のため”に頑張っています。

学校や職場で楽しそうな人を見かけることが多いのもそのせいです。

自分の意見を強く持ってどんどん進むタイプが多いのです。

自分の信念に合わないことなどは聞いているフリだけで無視されてしまうことも結構あります。

時には「めんどくさい」「やりたくない」「ムダ」と思うのです。

例1)
A : Hey Linda, mom says get the jacket on.
リンダー、ママがジャケットを着なさいって言ってるよ。

B : Seriously? I really don't need it.
めんどくさいなぁ。本当に要らないんだって。

* Seriously?は「まじ?」くらいの感じで使われます。

これを言う時には多かれ少なかれ反対意見や不快感または驚きを持っています。

Seriouslyは「はぁ?」「うざっ」にも使えます。

ネイティブは自分が決めたことはそう簡単には変えたがりません。

また英語圏では日本に比べて時間に余裕のある暮らしをしています。

切羽詰まった時間の感覚や分刻みのスケジールなども歓迎されません。

「めんどくさい」と感じてしまいます。

例2)
A : Are you going to accept her idea?
おまえ彼女のアイデアを受け入れるのか?

B : No, it's too much hassle. We don't have extra time so much.
いんや、ありゃ面倒だからな。オレたちそんな暇ないもん。

*Too much hassleは「面倒」「おっくう」「手間がかかる」の意味で使われますが「口論」「言い争い」の意味もあります。

このシーンのポイントは “彼女のアイデア”が悪いとは言わないところです。

あくまでも自分が「めんどうくさい」と感じていることを言っています。

ネイティブらしい Respect (リスペクト ) がこんなところでも見られますね。

【「めんどくさい」ときに使えるスラング】

「めんどくさい」という言葉は状況によって「手がかかる」「うざい」「ムカつく」などの意味で使われますね、英語だって同じです。

しかもこれらを英語で言うには、高度な技術は必要ありません。

私たちがよく知っている英語で表現できるものがたくさんあります。

ただスラングの中には品性のないものも含まれています。

そのようなスラングは上手に使える自信がつくまで、知識として頭に入れておくだけにしておきましょう。

ここでネイティブが使う「めんどくさい」ときに使えるスラングをいくつか紹介しておきます。

What the hell – なんだって、なんてこった
Piss off – いらいらさせる、怒らせる
No way, Jose – ありえない、とんでもない

例1)
A : You made a mistake on tax return Dave.
デイブ、確定申告間違えてるよ。

B : Do I have to restart from the beginning? What the hell.
最初から始めなきゃだめなの? なんだよクソッ(めんどくせぇ)。

*Hellは「地獄」ですね。

この場合のHellは意味を持ちませんが、よくない言葉なのは察しがつきますね。

よく似た言葉でwhat on earth、 what the Devil、 what the heck 、what the deuceがあり、どれも意味は同じです。

「なんだって!」「まじ?」などに使う間投詞です 。

例2 )
Pissed-off, he threw the phone and slammed the door.
怒って、彼は電話を投げ、ドアをバタンと閉めた。

*Slamスラムと発音します。

ドアなどをバタン、ガチャンと音を立てて閉める時に使います。

海外でもこんなことをしたらもちろん嫌われます。

ちなみに「スラム街」の英語はスペルが違いSlumです。

こちらはスラムとスルムの混ざったような発音をします。

例3)
He had kept me waiting for an hour so I was pissed off to start with.
彼が私を1時間も待たせていたの、だから私はイラつきはじめたのよ。

*Pissは「おしっこ」です。

もうこれだけ聞いても品のない感じはつかめます。

Piss off で「怒らせる」というスラングです。

一生使わなくても問題ない言葉ですが、知識として知っておけば会話中に出てきたときに理解が早いですね。

例4)
No! Work all night with him? No way, Jose!
やだよ! 彼と一晩中働く? だるすぎ!

* No wayは「ありえない」「ダメダメ」などの意味でも使います。

No way, JoseのJoseはホゼィと発音します。

スペイン語の男性の名前ですが、スペイン語圏でなくてもこの名前を持つ人はいます。

Jose自体に意味はなくNo wayの後につけるリズムとして言うのです。

それほど汚い言葉ではありませんが、尊重された言い方でもありません。

時と場合を考えて自己責任で使いましょう。

【「めんどくさい」ときによく使われる英語表現】

英会話の勉強をするとすぐに “英語は結果から話し始める”ことに気がつきます。

しかもネイティブはイエス、ノーがはっきりしていてグレーゾーンな言葉はあまり使いたがりません。

「めんどくさい」と表現するときにもネガティブな気持ちを言葉にして直接スパッと言ってきます。

どうして「めんどくさい」のかを言葉にすることが表現のキーです。

ネイティブとの会話では何かを断ったことが理由で人間関係がギクシャクすることはまずありません。

英語力は気にせずどんどん自分の気持ちを英語化させましょう。

Don’t feel like − そういう気分じゃない、気分がのらない
Tired − 疲れた
Bothering − わずらわしい
A pain (in the neck) − めんどくさい、迷惑
So many troubles − めんどくさい
Irritating − いらいらする
Complicated – 煩わしい、ややこしい
Difficult − 難しい、手強い、ヘビー

例1)
Sorry, I don’t feel like going for a walk right now.
悪いけどいまは散歩に行く気分じゃないのよ(めんどくさい)。

* feel likeのあとには必ず名詞がきます。

例1ではa walkが名詞です。

Likeの後にtoをつけてgo / goingと続けません。

似た文章でI don’t want to go for a walk right now. にすると「めんどくさい」感じは消えて「行きたくない」気持ちだけになります。

例2)
A : Hey Sam, we better go grocery store pretty soon. We don't have food in the fridge.
ねぇサム、 すぐスーパー に行ったほうがいいよ。冷蔵庫に食べ物がないよー。

B : Hmm, I don't feel like...
うーん、めんどくせぇ

例3)
I'm tired of putting up with him.
彼にはもううんざりしています。

* Putting up withは「ガマンする」「こらえる」というイディオムです。

他の言い方でPatient「耐える」「辛抱する」もあります。

またPatientは名詞では「患者」です。

会話の中では文章の構成でどちらの意味かがわかってきます。

例4)
A : Come here Tim, I want to talk to you about last night.
ティムここに来て、夕べのことで 話があるの。

B : Again? I am so tired from argument with you.
また〜? 言い合いするのメチャクチャめんどうなんですけど。

*浮気を疑われたことから発展するようなプライベートで感情的な言い争いには Argument「口論」「言い合い」がぴったりです。

似た言葉でDiscussion「話し合い」「論議」やDebating「討論」「議論」がありますが、これらはもっとビジネス的です。

例5)
Then why bother to lie about the number of people in the room?
じゃあなんで部屋にいる人数でうそついてめんどくさくするんだよ?
例6)
I'm sorry to bother you with my troubles.
私のことでめんどくさくさせてごめんなさい。

* Botherは不愉快に気になっているときによく使われます。

前髪が伸びて目に入るなど日常の小さなことから交際相手との別れ話まで幅広く活用できる単語です。

「めんどくさい」時の表現にもかなり活躍します。

例7)
You know, Jack, you may be my friend, but you can be a real pain in the neck sometimes!
なぁジャック、おまえオレの の友人かもしれないけど、ときどきマジでめんどくさいな!

* Pain in the neckもイディオムです。

「めんどくさい」を首の痛みに例えるところはなかなかネイティブらしいですね、嫌がっている感じがストレートに出せます。

本物の体の不調はNeck pain「首の痛み」と言います。

例8)
A : Are you gonna fix the old computer Victor?
ビクター、あの古いパソコン直すの?

B : No, so many troubles. I will buy new one.
直さないよ、あれこれめんどくさいからね。新しいのを買うよ。

* Troubleは日本語でもよく使われるように「面倒」「困難」「厄介」です。

So many troublesに似た表現で Lots of work、So much workがありこれらも「やることがいっぱいだ」の意味で「めんどくさい」と表現できます。

ちなみにA Lot, Lots of, A lot ofはどちらもスラングです。

悪い意味ではないので非公式の英語表現ですが日常的に本当によく使われています 。

例9)
A : Why don't you answer her phone call?
彼女からの電話に出たら?

B : No, she is too aggressive just makes me irritated.
出ないよ、彼女すごく攻撃的でやたらめんどくさいんだもん。

* Why don't youは「〜したらどう?」というフレーズです。

なので言われた人も自然にYESまたはNOで答えます。

この会話だとBさんは彼女から攻撃的な態度を取られていてうんざりしています。

いちいち相手にするのは「めんどくさい」といったところです。

例10 )
A : Did you totally get your family history?
自分のうちのファミリーヒストリー がちゃんとわかった?

B : No yet, it's so complicated.
いやまだ、超めんどくさいね。

*多民族であるほどファミリーヒストリーには興味があるようです。

先祖を意識して自分をイタリア系アメリカン、ロシア系カナディアンなどと呼ぶこともあります。

英語圏には自分の家族のルーツを知るオンラインサイトもたくさんあります。

またFamily Genealogyというのは家系図のことです。

例11)
It might be difficult thing for you, but you have talent. Yes, you can do it!
あなたにとってめんどうなことかも知れないけど、才能があるじゃないか。 あなたにならできるよ!

*ここまで言われたらNOとは言えませんね。

ネイティブってこんな風に言って応援してくれるのです。

Might beといのは「もしかすると」「ひょっとして」くらいの、物事の可能性が小さいときの表現です。

ここでCould be「かもしれない」「ありえる」が使われていたら、「めんどくさい」度がちょっととアップします。

例12)
A : Highways closed by flooding. You have to use another road.
ハイウェイは洪水により閉鎖されました。ほかの道路を使ってください。

B : What? Are you kidding me?
は?めんどー!

*想定外なハイウェイの閉鎖は思わず「めんどくさい」と思っちゃいますね。

そんなときAre you kidding me?「冗談でしょ」「うっそ〜」「まじか?」で表現することができます。

You've got to be kidding! やYou have got to be kidding (me)も同じように使えます。

【「めんどくさい」の関連用語 】

Alarming − 不安にさせる

Annoying − 迷惑な

Burdensome − 重荷、わずらわしい、やっかいな

Inconvenient − 不便で、都合が悪い

Intractable − 手に負えない、強情な

Taxing − 骨の折れる、やっかいな

Tricky − 扱いづらい、厄介

Unruly − しつけがなってない、言うことをきかない

Vexing − いら立たせる、じらす

Annoying − 迷惑な、うるさい

Troublesome − 面倒な、やっかいな、わずらわしい

Exasperating − 腹立たしい、怒らせる

Tiresome − 面倒な、うるさい

Irksome − 厄介な

【まとめ】

ネイティブは「めんどくさい」を表現する時に“何が”または “どのように”「めんどくさい」のか理由をはっきり文章にして言ってきます。

スラングは一度聞くと頭に残りやすいせいか、つい使いたくなりますが下品な言い方も含まれています。

スラングを使うなら英会話はもちろん、英語圏の文化にも十分慣れてから使うことをおすすめします。

また「めんどくさい」だけでなく言葉の表現は無限にあります。

自分がどのように伝えたいのかを【「めんどくさい」ときによく使われる英語表現】と【「めんどくさい」の関連用語14個 】を参考に表現や文章を作ればうまくいきますよ 。

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