Be動詞の意味、使い方を理解し英語力をアップさせよう!

早速ですが、Be動詞を日本語に訳すとどう言う意味になりますか?

この答えはきっと中学の英語の先生がどう教えたかによると思いますが、私の英語の先生は「be動詞には意味はなく、『〜です。』と訳しなさい。」と言いました。

中学1年生の英語ではそれで良いかもしれませんが、文法が難しくなって行くにつれてそれでは説明ができなくなり、混乱してしまった人も多いと思います。

ここでは簡単なようで難しいbe動詞を誰でもわかるように簡単に基礎の基礎から説明して行きます。

1、be動詞はオバケみたいな動詞です!

be動詞はお化けみたいな動詞です。

なぜかって?

意味も使う場面で変わるし、形も色々変わるし、文の主語になる時だってあるからです。

まずbe動詞を理解したいなら、意味にこだわりすぎないこと、ルールにとらわれすぎないことが大切です。

そこを踏まえて、be動詞について説明して行きます。

①be動詞の種類

be動詞は主語になる言葉で形が変わりますが、元々の形「動詞の原形」は"be"だというのを知っていましたか?

実はこれはとても大切なルールなので覚えておいてくださいね!

ことわざでもよく聞く『Boys, be ambitious!』(少年よ、大志を抱け!)のbeは他ならぬbe動詞のbeなんです。

単数形のbe動詞の変化

主語 現在 過去
I am was
You are were
He/She is was
This is was
Yuko(名前) is was

単数形(物や人が1つ)の場合、基本的にbe動詞は『is』を使います。

例外はたったの2つで主語が『I』の時は『am』を使って、『You』の時は一人でも二人でも『are』を使うということです。

そうなんです!良く使う『I am』『You are』がbe動詞の中でのイレギュラーだなって驚きですよね!

複数形のbe動詞の変化

主語 現在 過去
We are were
You are were
They are were
These/Those are were
Yuko and Mike are were

複数形(物や人が2人以上)の場合はこの2つしか使い分けません。

現在形『are』と過去形『were』です。

イレギュラーはなし!

②be動詞の意味、そして訳し方とは・・・?

英語は意味よりもニュアンスで覚える方が良いとよく言いますが、be動詞も同じです。

よく「~です」や「ある、いる」と訳されますが、それで覚えてしまうと助動詞や現在完了など文法が複雑になるにつれ、be動詞の使い方、意味がわからなくなってしまいます。

ニュアンスで覚えることで、場面によって柔軟に意味を捉え、文法を理解する事ができるようになります。

be動詞のニュアンス、イメージは「イコール」または「存在する」というニュアンスで、be動詞を挟んだ単語、文が同じであることをを表しています。

ではこの「イコール」または「存在する」とイメージしやすくするための例文を見ていきましょう!

例1)
I am Mike.(私はマイクです。)

I (私)=Mike (マイク) は同じ人ですよね。

これをイメージするとbe動詞がわかりやすくなります。

例2)
This is a dog.(これは犬です。)

This (これ)=a dog (犬) 、これも同じくイコールです。

例3)
We are in Osaka.(私たちは大阪にいます。)

今いる場所を表す時にもbe動詞を使います。

「存在する」のイメージです。

例4)
I have been to Hawaii.(ハワイに行った事があります。)

少し難しい文法ですが、現在完了の文でよく使う表現です。

be動詞の過去分詞の beenでハワイにいた(存在)ことを表しています。

この場合、ハワイに行くという意味でgoの過去分詞の goneを使う人が多いですが、その場にいた(存在する)という意味合いでbe動詞を使うのが正解になります。

be動詞を「~です」と訳していたなら、現在完了が出てきた頃からbe動詞の使い方がわからなくなったり、混乱したりしてくるので、イメージで覚えてしまいましょう!

例5)
These apples are tasty!(これらの林檎は美味しい!)

これもイコールです。

These apples(これらの林檎)=tasty(美味しい)

例6)
Listening music is fun.(音楽を聴くことは、楽しいです。)

少し変わった文法でも同じ使い方、訳し方です。

この文は動詞で始まっている文ですが、考え方は同じでListening music (音楽を聴く)=fun(楽しい)

この考え方なら、どんな文法にもbe動詞の意味を当てはめる事ができるので、英語の理解力も上がりますし、今まで理解できなかった文法もわかるようになります。

2、基本的なbe動詞の文の作り方

基本的なBe動詞の文の作り方は、主語+Be動詞+○○です。

主語とは、文の主人公になる言葉、Be動詞は主語に合わせて変えないといけないので、上の表を見ながら選びましょう。

英語の基本として、動詞の文(play/like/use/eat/haveなど)の時にはBe動詞は使いません。

では英文を作りながら練習してみましょう!

①私はTomです。

ではこの文の主語は何でしょう・・・?

私は『I』です。

『I』のBe動詞は『am』なので、この文は・・・I am Tom. となります。

②これはリンゴです。

はい、出ました!引っ掛けですね。

りんごの数は書いていませんが、この場合は1つのリンゴを表しているので・・・This is an apple. となります。

anは、単語を数える冠詞で、後に来る単語の最初のアルファベットが母音の場合、aではなく、anになります。

③学校の前に公園があります。

場所を表す時には『There』を主語に使います。

これは日本語にはない表現の1つで難しいのですが、覚えておきましょう。

There is a park in front of the school.

④野球をするのは楽しいです。

「野球をする事」は2つの表現ができ、Playing baseball かTo play baseballを使いましょう。

Playing baseball is fun.

⑤僕の犬は白色です。

Be動詞に悩んだら、「私の犬」が何匹なのか考えるとわかりやすいです。

この場合、「私の犬」が一匹なので、be動画がisになっています。

My dog is white.

⑥兄と私は背が高いです。

英語で「私と誰々」という時には必ず私が後にきます。

また日本語では「兄」としか書かれていませんが、英語にする時には誰の兄なのかを表記する必要があります。

Be動詞は1人なのか2人以上なのか決めますよ!

My brother and I are tall.

3、Be動詞の疑問文はBe動詞が前に来る!

英語で質問する時には色々な聞き方がありますよね。

Do you 〜? Can you 〜? What is 〜?

Be動詞を使っている英文の時にはどうやって疑問文(質問する時の文)を作ったらいいのでしょう?

答えは簡単!

「Be動詞を文の最初に持ってくる」です!

これに対してとても面白い意見を言っていた先生がいたのでその言葉をシェアしますね。

『人に質問をする時は、聞きたい!という気持ちが前に動いて人は誰かに質問します。だからBe動詞も前に質問する時は動くんですよ。』

少しロマンティックな考え方ですが、文法が苦手ならこんな風に英語を覚えてみるのもいいかもしれません。

では、先ほど出てきた6つの文を疑問文にしていきましょう!ついでに答え方も一緒に紹介します。

①私はTomですか? I am Tom.の疑問文は・・・?

少しおかしな文ですが、この文を疑問文にして見ましょう。

この文のBe動詞は『am』なので、これを前に出して・・・

Am I Tom? になります。

はい、簡単ですね!

ではこの文に対しての答えは何でしょう?『Yes, I do』?それとも『Yes, we can』?

ここで1つ大事なルール!

「Be動詞で聞かれたらBe動詞で答える!」

ですので、答える時はBe動詞を使います。

Yes, you are.
No, you are not.

②これはリンゴですか? This is an apple.の疑問文は・・・?

Be動詞を前に出すだけなので、Is this an apple? となります。

答える時に、主語が人ではない時は『it』単数なら複数なら『they』を使います。

Yes, it is.
No, it is not.

③学校の前に公園がありますか? There is a park in front of the school.
の疑問文は・・・?

この文も同じくBe動詞を前に出して、Is there a park in front of the school? にします。

場所を表す『there』が主語の場合は、答える時も『there』を使います。

Yes, there is.
No. there is not.

④野球をするのは楽しいですか? Playing baseball is fun. の疑問文は・・・?

Be動詞はどこにあっても前に出てきます。

Is playing baseball fun?

答える時のポイント!これは人ではないので・・・?

Yes, it is.
No, it is not.

⑤僕の犬は白色ですか? My dog is white.の疑問文は・・・?

これは簡単!Is my dog white? が正解です。

では答える時はどうしたらいいのでしょう?犬は人ではないので・・・?

Yes, it is.
No, it isn’t.

テストではこれが正解!

でも英会話となると愛犬や愛猫を『it』で物みたいな言い方をよく思わない人もいるので、友達の犬や性別がわかっているのならHeや Sheを使って文を作ったり、答えたりしましょうね!

Yes, he is.でもOK!

⑥兄と私は背が高いですか? My brother and I are tall.の疑問文は・・・?

Are my brother and I tall? となります。答える時は注意が必要です。

Yes, you are.
No, you aren’t.

答える時の主語は「あなた達」になります。

4、Notを付けたら否定文!

Be動詞の否定文を作るのはとっても簡単です。

Be動詞にnotを付けるだけ!

①私はTomではありません。I am Tom. の否定文

I am notTom.

省略する場合は、I’m notにします。

I amn’tにはできません。

②これはリンゴではありません。This is an apple.の否定文

This is not an apple.

is not は省略して isn’tにすることもできます。

③学校の前に公園がありません。There is a park in front of the school.の否定文

There is not a park in front of the school.

④野球をするのは楽しくありません。Playing baseball is fun.の否定文

Playing baseball isn’t fun.

⑤僕の犬は白色でありません。My dog is white.の否定文

My dog isn’t white.

⑥兄と私は背が高くありません。My brother and I are tall.の否定文

My brother and I are not tall.

『are not』の省略形は 『aren’t』です。

5、be動詞を使う色々な文法とは・・・?

2の「基本的なbe動詞の文の作り方」の所で、「英語の基本として、一般動詞の文(play/like/use/eat/haveなど)の時にはBe動詞は使いません。」と言いました。

「あれ?でも一般動詞があってもBe動詞使う文もあるよね・・・?」と思った方!そうです。

基本的には一般動詞がある文にはBe動詞を使うことはありませんが、文法としてBe動詞と一般動詞を一緒に使うことがあります。

この場合のBe動詞は意味を持たず、「こんな風に文を作ったらこんな言い回しができるよ?!」とBe動詞を裏技のように使います。

現在進行形・・・主語+Be動詞+一般動詞ing

現在進行形は「今、〜している最中だよ!」と言いたい時に使う文法で、主語+Be動詞+進行形(動詞+ing)で文を作ります。

例)You are studying English.(あなたは英語の勉強を今しています。)
例)We are playing soccer.(私たちはサッカーをしているところです。)

受動態・・・主語+Be動詞+過去分詞

受動態は受け身とも呼ばれ、動作に対して受ける側から文を作る時に使う文法で、主語+Be動詞+過去分詞で文を作ります。

過去分詞は過去形(studied/had)と同じ形の単語や原型、過去形、過去分詞(see/saw/seen)で3つ違う形になる単語があります。

例)This pencil is used by you.(この鉛筆はあなたに使われています。)
例)Arashi is loved by young people.(嵐は若者に人気がある)

まとめ

今回はBe動詞の使い方を初心者でもわかるように説明しましたが、Be動詞は簡単なようで奥が深く、やはり難しい英語の1つですよね!

私自身、英語の勉強を始めた頃はBe動詞を使う文と使わない文の違いがわからないで苦労した苦い思い出を今でも覚えています。

これを読んで少しでもBe動詞の使い方がクリアになったなら嬉しいです!

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